こんにちは、しーたかです。
今回は『雅楽代(うたしろ) ~玉響~ 純米生原酒』をいただきました。
新潟県佐渡市の天領盃酒造のお酒です。
近年ブレイクを果たした『あべ』や『荷札酒』を筆頭に、若手の台頭が著しい新潟県。今回いただく『天領盃』もまた、当時24歳で酒蔵を買収した加登仙一氏によって新たに生まれ変わった銘柄です。
詳細は上記リンク先のSAKETIMESさんの記事を見ていただくとして、24歳で酒蔵を買収する行動力はすごいですよねー。酒蔵の買収自体は珍しい話ではありませんけど、個人で買収というのはほとんど聞いたことがないですよ。
以前の『天領盃』はオールドスクールな淡麗辛口といった酒質が特徴でした。よくも悪くも新潟ローカルの枠を越えないお酒だったという印象があります。
特に同じ佐渡には『北雪』『真野鶴』『至(いたる)』など全国区でも人気のある銘柄がありますからね…!それが今や注目度では佐渡の上位勢と肩を並べるほどになるとは思いもよりませんでしたよ。
今回いただく『雅楽代(うたしろ) ~玉響~ 純米生原酒』は、令和元年にスタートした新ブランド『雅楽代(うたしろ)』の生原酒です。
この商品が酒蔵にとってどういう位置付けのお酒なのか、詳しいことは知りません。気になる方は蔵元さんか酒屋さん、もしくはアンバサダーの方に聞いてみてください(笑)
裏ラベルに説明書きがありますが、玉響(たまゆら)は「ほんの少しの間」という意味の大和言葉。「時間を忘れ、あっという間に終わってしまう楽しいひと時をこのお酒が彩れますように」という願いが込められているそうです。
原料米は地元・佐渡産にこだわり、五百万石を100パーセント使用。原料とアルコール分以外のスペックは非公開なんですね…!
買収後の『天領盃』のお酒は個人的に初めていただくことですし、予断を排して楽しみたいと思います。
『雅楽代(うたしろ) ~玉響~ 純米生原酒』これはもっと早く飲んでおけばよかった…酒質を大幅に変えたのは大正解ですね。きちんと食中で映える味わいで余韻の儚さも◎
『雅楽代(うたしろ) ~玉響~ 純米生原酒』の裏ラベルはこちら
スペック表も貼っておきます。
原材料 | 米(新潟県佐渡産)、米麹(新潟県佐渡産米) |
原料米 | 新潟県佐渡産 五百万石 100% |
アルコール分 | 16度 |
それではいただいてみましょう。
グラスに口を近づけると、バナナや洋梨のような控えめで澄んだ香りがしますね。派手さはなくクリアな酒質を連想させます。わりと好きなタイプの予感!
口に含むと、みずみずしい口当たりで水飴やブドウのような甘みが忍びやかに入ってきます。
「オフな要素少なっ…!」というのが第一印象。キミはリクルートスーツの爽やかイケメン大学生か?しかもわりと出来そうな子(笑)
生原酒とはあるのですが、わりとクリアで軽快な部類ですかね。本当に原酒なの?ってぐらい滑らかで抜け感が心地いい。それでいて舌にしっとりと乗ってくる綺麗で優しい旨みがたまりませんね。愛知のあのお酒よろしく、貪欲に二兎を追って二兎を得ています。
昔の『天領盃』も悪くない、そう思っていましたけど断然『雅楽代』の方が素晴らしいパフォーマンスですね。買収以前と以後でスタイルが根本的に違うので比較は出来ないハズなんですが、それでも今の酒質が正解なのかなという気がします。
後味は軽快な酸味でさりげなくキレていきます。なるほど、これはたしかに「玉響」だ。
それにしても今回いただいた『雅楽代(うたしろ) ~玉響~ 純米生原酒』ね、モダンな酒質に舵をとった天領盃のお酒がこんなにいい出来だとは思っていませんでしたー。
もう少し早く飲んでおけばよかったですね。
家の近所で購入できそうなお店が見当たらないため、次の機会はいつになるかわかりませんが、見かけたらまた試してみようと思います。
それではまた。
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