こんにちは、しーたかです。
3月も下旬に入りだいぶ春めいてきました。冬が終わるかという時期になると日本酒業界も季節を意識してかピンクのラベルのお酒をどんどん増えていきます。
当ブログでも春らしいお酒をどんどん紹介していきたいところ…なのですが、私しーたかは重度の花粉症患者ということもあり、3~4月頃は毎年テイスティングやブログの執筆に支障をきたしております(泣)
ルーティンワークもままならず、恨めしいぜ、スギ花粉。
そんなわけで今回は鼻の調子がよかったときにたまたま飲んだ春酒を紹介します。それがコチラ『豊香 春 純米かすみ酒 しぼりたて』です。
長野県岡谷市の豊島屋の特約店限定ブランドです。
個人的に長野県のお酒の中でも個人的にお気に入りの『豊香』ですが、いただくのがかなり久々になってしまいました。
今回いただく『豊香』は春限定のうすにごりの純米酒!
無濾過の直汲み、瓶燗1回火入れの生貯蔵というスペックで1升瓶で2500円を下回る価格はかなり魅力的です。
『豊香』を始め、豊島屋のお酒は全体的にめっちゃコスパいいですよね。
都心ではあまり見かけませんが、地元流通の『神渡(みわたり)』も爽やかな辛口で食中酒として極めて優秀であります。
プロ野球の常勝チームの2番打者的な存在と言ったらわかりやすいでしょうか?いわゆる「隙間」を埋めてくれるいいお酒だと思います。
今回いただく『豊香』は『神渡』に比べてやや芳醇なタイプのお酒なので、桜も咲き始める季節にピッタリのイメージがありますね。ましてや春酒となればなおのこと楽しみです。
『豊香(ほうか) 春 純米かすみ酒 しぼりたて』独特の清涼感や青リンゴを感じさせる余韻が素晴らしい。コスパも良いので見かけたら即買い推奨です。
えー裏ラベルはうっかり撮り忘れてしまいました…。
スペック表はコチラ
原材料 | 米(国産)、米麹(国産米) |
原料米 | 長野県産米(詳細不明) |
精米歩合 | 70% |
アルコール分 | 14度 |
原料米の表記はありませんでしたが、調べてみたところどうやら「ひとごこち」を使っているようですね。
アルコール度数は14度と原酒としてはかなり低めの設計。出荷直前に瓶燗火入れしたそうです。いわゆる生貯蔵といわれるタイプのお酒ですか。
生貯蔵のお酒で「しぼりたて」と呼ぶのは無理があるような…と個人的に思わなくもありませんが、「ひやおろし」や「山廃」「秋あがり」なども定義が曖昧ですし、あんまり気にしないことにしておきましょう…(笑)
それではいただいてみます。
グラスに口を近づけると、澄んだ洋梨の香り。おりがらみのお酒らしい乳酸系のニュアンスもありますね。
口に含むと、滓が絡んだ柔らかいタッチで微かな甘みが滑り込んできます。
これは公式に出ている情報ではないので真偽はわかりませんが、日本酒度はマイナスの数値と聞いていたわりにそれほどは甘く感じませんね。
ふわりとした甘みは舌に乗った瞬間に、透明感を伴ったややドライなラインに早変わり。すーっと伸びるような爽快感がたまりません!
後味はピリッとした軽めのアルコール感とやや苦味を残してフィニッシュ…と思いきや、なんだこりゃ!喉から返ってくるかのように青リンゴの香り・余韻がはっきりと残りますね。
青リンゴを本当にそのまんま具現化したような余韻は、他のお酒ではそうお目にかからないので、飲んでいて思わず「おおっ」と声が漏れてしまいました。瓶燗火入れかつ生貯蔵の賜物なんでしょうかね?
いい意味でアルコール度数の低さを感じさせない飲み応えもあって、素晴らしいお酒ですね。価格もかなりお手頃なので見かけたら即買いでもよさそうです。
それではまた。
酒大国の長野の美味しい日本酒をまとめました。オススメの記事はこちら↓