しーたかの日本酒アーカイブ

日本酒の魅力について、もっと語りたくなったからブログを始めたんだ

香川県『川鶴』3種テイスティング。女性杜氏抜擢後の『川鶴』はモダンな味に変わってきているようです。

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こんにちは、しーたかです。

先日当ブログで紹介した横浜駅前の日本酒バル『AKATSUKI NO KURA(暁の蔵)』で面白そうなイベントが開催されていたので、今回はその時の話をしようと思います。

sakearchive.hatenablog.jp

私が今回参加したのは『四国フェア』というイベント。

『AKATSUKI NO KURA』と系列の日本酒ダイニングの『酒とったり』で共催されたイベントで、2017年12月11日(月)から12月20日(水)にわたって開催されていました。f:id:sakearchive:20171221135518j:image
「四国の酒蔵さんたちがとっておきの酒と自慢の肴をもって横浜にやって来る!の巻。」ということで、期間中はほぼ毎日、四国の酒蔵さんが順番にブースに立ってお酒を提供してくれるというものです。

中休みがあるものの、8日間も蔵元さんを交えたイベントを打ち出すというのはなかなか思い切ったことをやるなぁーと感心しますね。

というのも、横浜駅周辺はここ2~3年で日本酒のお店が徐々に増えてきているものの、蔵元さんをお招きしたイベントを開催するお店はなかなか見受けられず、残念に思っていました。

まぁ、ある程度体力と余裕があって、かつ酒蔵さんと太いパイプのあるお店でないと実現が難しいというのは理解はしているんですけどね…。

数年前までの日本酒不毛地帯であった横浜エリアを思うと「やっと生産者と消費者を繋げてくれるような志のあるお店が出てきたのかぁ」と嬉しく思ってしまうわけです。

女性社員の方を杜氏に抜擢し、やや洗練された味わいにモデルチェンジした『川鶴』。膨らみのある甘みはそのままに以前よりも後切れを重視し、スマートな酒質へと変貌を遂げました!

私が参加したのは12月13日(水)、香川県の川鶴酒造さんの日。夜は用事もあったので夕方の早い時間にお邪魔しました。

スタンディングの一角に川鶴酒造さんの特設ブースが出現しています!早い時間に来すぎて12月なのにまだ外が明るい(笑)
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ブースに立っていらっしゃるのは川鶴酒造さんの営業リーダーの酒屋さんです。

あ、紛らわしいですが、酒屋さんという名字の方ですね(笑)

押し売りなどはせず、しかし興味がある方には丁寧に説明してくださる真摯な対応がカッコイイ。

う~ん?このお方、どこかでお見かけしたことがあるような…?

と思ったら、東京・町田で開催された日本酒イベント『ニッポンのサケまつり』に川鶴酒造さんも出展していましたね。

あのとき、川鶴ブースでは1杯だけ飲んでパスしてしまったんですよねー。ちゃんと飲んでおけばよかったかな(-_-)

 

川鶴酒造さんは今回の四国フェアでは4種類のお酒を出品。

『川鶴 純米吟醸』『川鶴 特別純米』『川鶴 本醸造』そして低アルコールの『川鶴 讃岐くらうでぃ』というラインナップですね。

今回はせっかくなので3種類のテイスティングセットをいただきました。右から純米吟醸、特別純米、本醸造です。
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『川鶴』というと首都圏ではそこそこ名の通った銘柄ですが、私は実はそれほどちゃんと飲んだことがないお酒であります。

数年前に外飲みでいただいたときは、濃醇な味わいといいますか、味が多くやや後に残る、いい意味でも悪い意味でも田舎っぽい味のお酒だなーという印象を持ち、定点観測リストから外してしまった経緯があります…(笑)

そういうわけで『川鶴』はそれほどいい印象がなかったのですが、今回テイスティングで3種類いただいてみたところ、以前と比べてかなり旨くなっている印象を受けましたよ!

『川鶴』の3種類ともに共通する特徴は、マーマレードを連想させるやや穏やかな柑橘系のフレーバー、丸みがあって膨らむような甘みと旨み、そして口の中でモタつくことのない後切れの良さでしょうか。

とくに、後切れのよさは以前の『川鶴』にはなかった要素です。営業の酒屋さんに尋ねてみると

「首都圏で勝負するとなると、従来の香川の酒らしい豊かな味わいにプラスしてキレの良さもちゃんと出していかないとなかなか選んでもらえない」
「全国各地の良酒が集まるエリアでは他県の酒と比べられることが多いので、自分たちの長所を活かしつつも、飲みやすい洗練された味を目指す」

という趣旨の返事をいただきました。

たしかに初めて飲んだ人に「あ、このお酒、口に合わないな」と思われてしまったら、次に飲んでもらえる機会ってなかなかないでしょうからね。

それだけ美酒が飽和している首都圏のマーケットに殴りこむというのは一筋縄じゃ行かないってことでしょう。

また、営業の酒屋さんが名前をあげることはありませんでしたが、最近の『川鶴』が洗練された味わいへと変わってきているのは、2016年から杜氏に就任された藤岡美樹氏の存在が大きいのではないかと思います。

藤岡氏は、全国的にもまだまだ珍しい女性の杜氏さんですが、就任初年度にして全国新酒鑑評会に出品した大吟醸が金賞を受賞するなど、その実力をいかんなく発揮されています。

今回いただいた3種類のお酒もなかなかの出来で、個人的にはとくに『川鶴 特別純米』が気に入りました。

爽やかな切れ味を楽しむなら冷酒で飲んでもいいですし、より味の膨らみを楽しむなら燗を付けても冴える、一本で2度楽しめるいいお酒に仕上がっています。

おわりに

というわけで今回『四国フェア』でいただいた『川鶴』は、従来の『川鶴』を越える洗練された味わいで今後も期待できるものと感じました。

イヤな言い方をすると『川鶴』は私のなかで一度見放した銘柄だったのですが、酒蔵さんの変革が進んでいるいいタイミングでまた飲む機会ができてよかったです…!

お酒のイベントは、知らないお酒を新たに知るという面が重視されがちですが、飲んだことのあるお酒を改めて再評価するという面も見逃してはなりませんね。

 

ちなみに、今回の『四国フェア』には司牡丹の社長さんもいらっしゃていたそうで、一部のファンの熱狂的な支持を集めるブログで詳細な記事をアップされています。

老舗日本酒蔵元「司牡丹」社長が語る裏バナシblog 「口は幸せのもと!」:「AKATSUKI NO KURA」&「酒とったり」で「司牡丹フェア」ぜよ!

写真の画質は荒いが熱量がハンパない(笑)気になる方はぜひリンク先をチェックしてみてください。

それではまた。