こんにちは、しーたかです。
今回は時期的に今さらですが、冬のしぼりたてのお酒を紹介。
富山県の『勝駒 純米酒 生 しぼりたて』をいただきました。
富山県高岡市の清都酒造場で造られているお酒です。超レア酒です。
『越乃寒梅』や『十四代』ほどの一般的な知名度はないかもしれませんが、日本酒通にはよく知られた銘柄ですね。
1980年代頃から「雑味の少ないするりとした飲み口で美味しい」と口コミを中心に評判を呼び、今や入手困難な日本酒のひとつとして知られるようになりました。
勝駒が販売されるイベント(東京開催)に参加したものの、一瞬のうちに売り切れてしまいました。まさに入手困難酒…。
勝駒がどれぐらい入手が困難かといいますと、面白いエピソードがあるので紹介しますね。
私は、富山の日本酒をちょくちょく飲んでいまして、昨年(2016年)は『富山の酒とかままぼこフェア2016』というイベントにも参加しました。
sakearchive.hatenablog.jp そのネーミングの通り、富山の日本酒とかまぼこの試飲試食が出来るイベントですね。ちなみに、テイスティングして気に入ったお酒(かまぼこも)はその場で購入することができます。日本酒の試飲イベントにしては珍しいですよね。
このイベントの目玉はなんといっても『勝駒』。個人が定価で購入できるチャンスはそうそうありません。私もチャンスがあれば『勝駒』をゲットしようと、気合いを入れて開場待ちの列に並びます
開場するやいなや、真っ先に『勝駒』ブースに立ち寄るも、スタッフさんから「もう売り切れましたよー!」の声が…。
開始2分で売り切れ?嘘だろー!どういうことか確認すると、開場の数時間前から整理券を配布していたようです。しかも事前告知もなしにです。
この件に関しては運営ファックとしか言いようがありませんが、まぁこのことからもいかに勝駒が人気で手に入れにくい銘柄かということがお分かりいただけたかと思います。
『勝駒』の季節限定商品。ありつけるかどうかは運とタイミング勝負です。
今年は飲めないかなーと思っていた『勝駒』のしぼりたて生酒。なんとか滑り込みセーフでありつくことが出来ました。
「小さな手造り酒やですから年に、そう、こっぽり(沢山)とはできません。」とのこと。
まぁできることなら好きなときに気軽に飲みたいものですよ。
でも『勝駒』の品質は、少量生産の丁寧な仕込みによって保たれていると思いますので、このままずっと品質本意のお酒を造り続けていってほしいなぁと思います。
さて飲んでみましょう。香りはややバナナ、生酒らしい青々しさも感じられますがごくごくわずか。穏やかでクリーンな酒質が期待できます。
口に含むと、実に清冽な味わい。ほんのりとした甘みは爽やかで、ピンと張るように一本筋の通ったテクスチャーが好印象です。
生酒なのでフレッシュな活きのよさも感じさせますが、どこか火入れの酒を飲んでいるかのような静けさも感じさせてくれます。
動と静がこの酒の真骨頂。新潟県の『鄙願』じゃないですが、この酒の本当の凄みはある程度飲みなれた酒徒でないと感じ取れないのではないかと思います。
歳を重ねれば重ねるほど『勝駒』の淡味、その奥深さに近づける、そう思うと、歳を取るのも悪くないかもしれませんね(^-^)
それではまた。
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