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しーたかの日本酒アーカイブ

日本酒の魅力について、もっと語りたくなったからブログを始めたんだ

2016年上半期・心に残った日本酒ベストナインを決めようと思う

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こんにちは、しーたかです。
 
2016年もいつのまにか半分を折り返してしまいました。
執筆時点でもう7月の半ばですが、今回は
2016年上半期・心に残った日本酒ベストナインを決めようと思う
と題して、ここ半年で個人的に印象に残っている日本酒を、思い出とともに紹介していきたいと思います。
 
ルールといいますか、選ぶ際の基準としては
  • 写真が残っているもの
  • 一升瓶で10000円を越えるような高級酒は除外
  • 購入しようと思えば購入出来る(出来た)商品
  • 極力、色んな地域から選出
そんな感じで選んでみました。
 
あとで見てみると、かなり偏ってるなぁと自分でも驚きました。
私が野球好きなのでベストナインという形にしましたが、特に打線やポジションなどは組んでおりません。それではスタート!

黒牛 純米 中取り 無濾過生原酒 山田錦

2016年のしーたか的日本酒ライフはこれを除いては語れない、そんな一本が『黒牛 純米 中取り 無濾過生原酒 山田錦』(写真右)
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旨味のド真ん中だけ集めたような、とろみのある濃醇な味わい。それでいて透明感やまろやかさもあり、秀逸な一本でした。
『黒牛』は他の種類のお酒も色々飲みましたが、2016年はコレがベストなんじゃないかと。純米で、中取りで、無濾過で、生原酒で、山田錦じゃないとダメなんです。ストライクゾーン狭いなぁ(笑)
 
写真を漁っていて気付いたのですが、熟成古酒ルネッサンス2016でもお目にかかっていました。
新酒もいいですが、数年寝かせるとまろやかさとコクが増して、唸るほどウマイ!
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鳳凰美田 Black Phoenix 無濾過本生 純米吟醸酒

溢れんばかりの膨大な香りに、グラスに口を付けようとするも、一瞬躊躇う。
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ワインで言えばフランス・ブルゴーニュの赤ワイン『ヴォーヌ・ロマネ』を彷彿とさせる繊細かつ肉厚な香り。
日本酒をワインに例えるとき、白ワインを持ち出されるケースが多いですが、この『鳳凰美田 Black Phoenix』はなぜかブルゴーニュの赤ワインのイメージなんです。
幻の酒米『愛山』のポテンシャルが存分に引き出された一本。また来年も飲みたいものです。

輪島物語 純米酒

続いては石川県能登の地酒『輪島物語 純米酒』
『奥能登の白菊』で有名な白藤酒造のお酒です。
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すっきりとした酒質のなかにも、程よい旨みや酸味が感じられます。
…というだけではよくある食中酒なのですが、このお酒からは能登・輪島のテロワールをじわりと感じます。
何というのでしょうか、独特の粘りというか滋味というか、そんなものが感じられるのです。
有名どころで例えると新潟県の根知男山に近いスタイル。
 
『輪島物語』の原料米には輪島産の五百万石を使っているそうです。
これが例えば、新潟県や福井県の五百万石を使ったとしたら、同じような味にはならないんだろうなぁ。
地酒ってイイネ!そう思える逸品であります。
「能登はやさしや酒までも」

姿 艶すがた 純米吟醸原酒 艶すがた

こちらは栃木県の人気酒『姿』の秋限定酒です。
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一回火入れのお酒で秋限定出荷なので、ひやおろしのカテゴリーに入るのでしょうか。口に含むとほんのりトロピカル。秋口まで熟成させたことで、華美になりすぎず、上品な趣があります。
 
秋の限定酒である『艶すがた』なのですが、じつは私がこれを購入したのは春先。
JR京浜東北線・鶴見駅から10分ほど歩いたところにある遠州屋という酒屋さんで手に入れました。
 
遠州屋の店主の方は、日本酒の自家熟成に一家言ある方で、私のような一見にも、熟成酒の魅力について熱く語ります。
以前、私と私の先輩と二人でお店を訪れたときは、小一時間ほど熱弁してくださいました(笑)
また「論より証拠」といわんばかりに、希少な自家熟成の古酒を振る舞ってくださいます。話しては注ぎ、話しては注ぎ、というのを1時間も続けていたので、私も先輩もすっかり出来上がってしまいました…!
 
遠州屋に置いてあるお酒は、どれもしっかりとした造りのお酒なので、寝かせれば寝かせるほどウマくなります。
 
熟成にこだわりのあるお店だからこそ、季節外れの商品が陳列されていても不安になることはありません。だからこそ春先に『艶すがた』のような秋の酒を購入したというわけです。
ひやおろしを秋に飲まなければいけないというルールはありませんし、少し寝かせて、春のうららかな陽気の日に飲んでも面白いと思います。
 
【追記】
日本酒の自家熟成について気になる方は、世界一旨い日本酒 熟成と燗で飲る本物の酒 (知恵の森文庫)が参考になります。
著者の古川修氏は、芝浦工業大学の大学院で特任教授を務める一方で、日本酒にも造詣が深い方です。本書では『純米の無濾過生原酒を常温熟成させる』というドラスティックなテーマを扱っています。
ざっくばらんに言えば「しっかりした造りの酒なら、常温で熟成させた方が旨くなる」というのが本書の主張。中田英寿が見たら泡を吹いて倒れそうな内容ですが、『生酒は絶対冷蔵保管』派や『日本酒の熟成は氷温に限る』派のみなさまもぜひ一読されることをオススメします。

ちえびじん 各種

こちらは大分県杵築の酒『ちえびじん』
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初めて飲んだのは5年ぐらい前だっただろうか。
今や大人気の日本酒イベント『若手の夜明け』で出会いました。口に含んだときの、みずみずしい果実のような甘みと透明感に、友人と目を輝かせたのを覚えています。
味のスタイルとしては鍋島がわりと近いかもしれない。
といっても鍋島ほど精緻な味わいではないのだが、鍋島とちえびじんは共通する要素は多く、なにかきっかけがあれば、一気にスターダムを駆け上がりそうな雰囲気があります。
応援したいという気持ちがある反面、気軽に飲めなくなってしまうと困るので、正直、あまり有名になり過ぎないでほしいという気持ちもあり…。
こんなアンビバレントなファン心理を抱いてしまう銘柄はそう多くありません。

冩樂 純米吟醸 山田錦

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モダンなタイプの日本酒の中では最高峰といっても過言ではないでしょう!もはや説明不要な一本。冩樂の山田錦、愛山、夏吟うすにごりは、見つけたら即買いです。

百磐 純米吟醸 おりがらみ

岩手県一の関のお酒『百磐』のおりがらみです。
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「おり」由来の重厚な甘みや旨みをもたせつつも、程よい酸味と苦味で、ドライに仕立てた逸品。
個人的に『おりがらみ』や『うすにごり』のお酒は、飲んでてすぐ飽きることが多いのですが、この『百磐』は私にとって最高のバランスでした。飲んでも飲んでも止まりません!食中酒の枠をはみ出さない、ギリギリのラインで個性を出しているのが好印象です。
今の時代のニーズに合致した一本。主役にも脇役にもなれるバイプレイヤーであります。

謙信 純米吟醸 愛山 無濾過生原酒

言わずと知れた新潟県上越のお酒ですね。『謙信』としては2016年が初リリースの『愛山』仕込みです。
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『謙信』の生原酒独特のほとばしるようなフレッシュさと『愛山』のふくよかな味わいが好印象!「飲む前からウマイのわかってましたゴメンナサイ」な一本。『謙信』はやはり生原酒が映えますね。
とはいえ冬場は『謙信 特別純米』あたりの火入れの酒で、糸魚川のアンコウ鍋をつつくのもオツなものです。

亀萬 純米 無濾過生原酒 中汲み にごり酒

清酒蔵としては日本最南端!熊本県の亀萬酒造さんで造られるお酒です。
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九州の温暖な気候は、日本酒造りには適しているとは言いがたいのですが、気候のハンデをもろともせず高品質の日本酒を造っています。
なんでも醪を仕込む際に、大量の氷を投入して温度を調節する「南端仕込み」という手法で酒造りをしているそうです。発想が豪快すぎる(笑)
香りはうっすらメロン、あとヨーグルト様の匂いがします。口に含むと、にごり酒らしいまろやかさとピチピチとしたフレッシュ感がせめぎあう!旨味と強めの酸味がグイグイ押してくるようです。濃醇な味わいにして、イヤな雑味も感じないのも◎
野球で例えると、速球で押しまくるパワーピッチャーを連想します。しかも四球で自滅したりしないタイプですね。こりゃあ旨い。

おわりに

ここまで読んでくださった皆さま、ありがとうございました!
いかがだったでしょうか。こうして振り返ると、定番の日本酒ばかりで、ヒネリがありませんね(笑)
2016年の下半期はいったいどんな出会いが待っているのか。楽しみでなりません。
 
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