しーたかの日本酒アーカイブ

日本酒の魅力について、もっと語りたくなったからブログを始めたんだ

島根県『王祿 純米大吟醸 舟しぼり 仕込み37号 無濾過生原酒 2015BY』王祿らしいクリアで凝縮感のある旨味と軽快なキレ。お値段以上、存在感十分の1本です。

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こんにちは、しーたかです。

今からちょうど1年前に飲んだものですが、あと少しで記事が完成という状態で下書きに眠っていたので掘り起こしてきました(笑)

今回紹介するのはコチラ『王祿 純米大吟醸 舟しぼり 仕込み37号 無濾過生原酒 2015BY』です。f:id:sakearchive:20180905154403j:image
島根県松江市の王祿酒造のお酒です。超ストイック系旨酒の『王祿』!

個人的に深堀りしてみたい欲求に駆られる数少ない銘柄のひとつです。ちょくちょく飲んではいるものの、当ブログではあまりアップしていませんでした…もうちっと頑張って更新しますか!

ちなみに以前こちらで紹介した『王祿』は80%精米と低精白の生原酒でしたね。熟成を経た奥深い味わいがドンピシャで私の好みにハマりました。

sakearchive.hatenablog.jp

今回いただく『王祿 純米大吟醸 舟しぼり 仕込み37号 無濾過生原酒 2015BY』は精米歩合35%の純米大吟醸。王祿酒造のお酒の中では高級な部類に入る大吟醸酒です。

前回の精米歩合80%の低精白酒の後なので振れ幅が大きいですね(笑)

同じ純米大吟醸のお酒では、もう1つ上のクラスの『袋吊り』もあったのですが、日和ってしまいました。

まぁこの価格帯のお酒に手を出している時点で、多少の出費をケチる意味なんてほとんどないんですけどね!お楽しみはまた今度に取っておいたと、そういうことにしておきます。

『王祿 純米大吟醸 舟しぼり 仕込み37号 無濾過生原酒 2015BY』純米大吟醸酒でもおかまいなしの王祿ワールド。日にちをかけてゆっくり飲むのがオススメです。

『王祿 純米大吟醸 舟しぼり 仕込み37号 無濾過生原酒 2015BY』の裏ラベルはこちらf:id:sakearchive:20180905154406j:image
無濾過生原酒ですが、2年ほどの熟成期間を経てのリリース。リスキーでコストのかかる生酒の熟成に積極的に取り組んでくれる酒蔵さんは稀有な存在です!

スペック表も貼っておきます。

原材料 米(国産)、米麹(国産米)
原料米 兵庫県産山田錦 100%
精米歩合 35%
使用酵母 協会9号
日本酒度 +5.7
酸度 2.0
アルコール分 17.5%
醪日数 34日

それではいただいてみましょう!

グラスに口を近づけると、微かにナッツ、ミント、マジックインキの混ざりあったような香りが。あぁこの時点で正しく『王祿』してます(笑)

口に含むと、ハーブ系の含み香とともにクリアで凝縮感のある甘みが膨らみます。度数は17.5度とそこそこ高いのにも関わらず、軽さを感じさせるファーストタッチは流石ですね…!

甘みのあとはすぐに力強い旨味に切り替わっていきます。味の流れが複雑!酸味は強いものの浮いている感じはないですね。余韻の微かな苦味もこのお酒には欠かせないピースの一つ。

全体的にはハーブのような香りとともに力強い旨味が渦巻いていくお酒です。しかし、口に含んだときとフィニッシュのキレ、言わば入り口と出口の両方にクリアで軽い質感を持たせているために、比較的ゴツい味わいなのに嫌な感じが全くないんですよね!

また、1日目はやや硬さを感じましたが、2日目以降はやや柔らかく微笑んでくれる印象でしょうか。

飲む前までは『王祿』の大吟醸って正直どうなのかな?って思ってましたけど、『王祿』らしい複雑な旨味をちゃんと残しつつエレガントに昇華できている印象です。

非常に満足感のある1本でした。

それではまた。

今回は珍しく高級酒特集。大吟醸のエントリークラスから1本20000円のお酒までピックアップしました。こちらもぜひご覧ください↓

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