こんにちは、しーたかです。
今回は『十四代 極上諸白(ごくじょうもろはく) 純米大吟醸』をいただきました。
山形県村山市の高木酒造のお酒です。
久しぶりに家飲みする『十四代』。購入するときはたいがい本丸か、純米吟醸クラスのものが多いのですが、今回は少し奮発してワンランク上の『極上諸白』に手を出してみました。
極上諸白の初リリースは2012年頃でしたかね?以降『十四代』の高価格帯商品の定番となりました。
ネーミングにある諸白(もろはく)は高精白、つまりお米をしっかり磨きましたという意味だそうです。また極上と謳うだけあって、原料米には兵庫県特A地区産の山田錦と愛山を使用しています。超贅沢!
素直に読めば、極上は諸白にかかっている気もします。しかし『十四代』のラインナップの中では『極上諸白』以上に磨いているお酒も何種類かありますので、ややアバウトですが個人的には「極上の高精白酒」と勝手に理解しています。
気になる発売時期としては、場所にもよるでしょうが、4月~5月頃ですかね?
もっとも酒屋さんによっては、時期をずらして販売するところもあるので、なんとも言えませんけどね~。
正常な流通下で定価で買うとなれば、シビアなタイミングを要求されることは間違いありません!
貴重なお酒ですので、普段以上にありがたく味見させていただきます。
『十四代 極上諸白 純米大吟醸』桃やアロエの香り、長めの余韻は上質なブルゴーニュワインのようです。後半に出てくる若干のシロップ感がなければほぼ完璧な逸品でしょう。
『十四代 極上諸白 純米大吟醸』の裏ラベルはこちら
スペック表も貼っておきます。
原材料 | 米(国産)、米麹(国産米) |
原料米 | 兵庫県特A地区産「山田錦」20% 兵庫県特A地区産「愛山」80% |
精米歩合 | 麹米 50% 掛米 45% |
仕込水 | 「桜清水」自然湧水 |
酵母 | 自社蔵付十號 |
アルコール分 | 15度 |
それではいただいてみましょう。
グラスに口を近づけると、桃のようなみずみずしさを予期させる香り。
若干アロエっぽいニュアンスも感じますが、もっといい表現があるかもしれません。でもメインはあくまで桃の香りですね!
そうそう、以前いただいた『楽器正宗 純米酒 生詰 おりがらみ』も白桃らしい香りが感じられるお酒でした。
ただ、記憶のなかで比較すると、今回の『極上諸白』の方がよりクリアで艶のあるニュアンスに思えます。
もちろん、滓(おり)が絡んでいるか絡んでいないかの違いもあると思いますけどね。
いわゆるフルーティー路線のお酒の中では、派手すぎず程よく主張のある好ましい香りだなぁと感じました。
口に含むと、やはり桃のような香りとともに、みずみずしい甘みが膨らみます。一回火入れのお酒らしいフレッシュさもあるんですけど、ほとんど角がありませんし質感が淡いですね、淡雪のようとはまさにこのことか…!
艶のある目の詰まった甘み、言い換えればそこそこの凝縮感を持たせつつも、淡さも両立しているんですよね~。両立しにくい要素を簡単に両立させてくるあたり、ちょっと次元が違いますね、これは(笑)
同じ『十四代』で比べると、本丸や吟撰と比べると断然甘みのボリュームはありますね。まぁまぁグラマーです。
線香花火のようにパッと弾けるキレ、淡く、長めに続く余韻はまさに夢見心地。いやーさすがですよ。美酒の名を欲しいがままにしている銘柄だけありますね。
と、私としては大満足なのですが、あえて細かいことを言えば微かに感じられるシロップ的なニュアンスが惜しいですかね。チープな感じで現実に引き戻されるといいますか…。
シロップ的な甘みが足を引っ張っているのか、個人的にはぐいぐい飲もうという気にはなりません。ただ、1~2杯で十分満足出来るという意味では肝臓に優しいお酒だなと思います(笑)
おわりに
そんなわけで今回いただいた『十四代 極上諸白 純米大吟醸』、評判に違わぬ素晴らしいお酒でした。
今回は一升瓶を定価の6100円(税抜)で入手できました。この値段で買えるなら文句なく素晴らしいパフォーマンスだと思います!
実際に買うかどうかは別として、個人的には定価の3~4倍ぐらいまでは許容できる範囲かな…?
さすがにプレミア価格の付いている2次流通の商品を買う気にはなりませんが、高額でも買ってしまう方の気持ちはわからなくもないですね。
お金に余裕のあるお大臣様はリンク先からどうぞ。もちろんコンディションの保証はできかねますがね…(笑)
それではまた。
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