しーたかの日本酒アーカイブ

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新潟県『KING OF MODERN LIGHT(キングオブモダンライト) 純米大吟醸 無濾過生原酒』キングというよりはクイーン。出力控えめなジューシーさはたしかにモダンでライトなのかもしれない。

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こんにちは、しーたかです。

今回は『KING OF MODERN LIGHT(キングオブモダンライト) 純米大吟醸 無濾過生原酒』をいただきました。f:id:sakearchive:20190319021720j:image
新潟県新潟市の峰乃白梅酒造のお酒です。

『峰乃白梅』といえば、かつて『越乃寒梅』『雪中梅』と肩を並べ、『越の三梅』と呼ばれていた時代がありました。

ありましたと言ったものの、私自身は『越の三梅』の時代がいつから始まったのかはもちろん、いつ終わりを告げたのかも知らない世代です。

上の世代の日本酒ファンの方はご存じの方も多く、話を聞くと「あぁあの『峰乃白梅』ね~」と懐かしみのあるニュアンスの相づちが返ってくることが多いように思います。

正直に言えば、つい数年前まではさして注目する理由が見当たらない酒蔵さんのように思っていました。

…しかし!2015年に経営体制が替わってからは、『冩樂(しゃらく)』で有名な宮泉銘醸から杜氏を招聘し、『菱湖(りょうこ)』といった銘柄をリリースするなど虎視眈々とシーンへの返り咲きを狙っています。

さて今回いただく 『KING OF MODERN LIGHT(キングオブモダンライト)』も、2017年から投入された新商品です。

裏ラベルの記載を読むと「アタックからアフターまで軽やかで現代の食事と究極のマリアージュ」をコンセプトとしているそうです。

単純にスペックだけ見ても精米歩合50%の山田錦で1升瓶3400円(税抜)という価格はなかなか値ごろ感があります。

酒屋さんも熱心にプッシュしてきますし、

『キングオブモダンライト 純米大吟醸 無濾過生原酒』味のメリハリと軽快さの二兎を追った結果…

『キングオブモダンライト 純米大吟醸 無濾過生原酒』の裏ラベルはこちらf:id:sakearchive:20190319021733j:image
「香は控えめに抑え、ジューシーでリッチな酸、ブレイクダンスのような切れ味をイメージ」して造ったそうです(笑)

この説明文を読んでから『キングオブモダンライト』を見かける度にブレイクダンスをしている黒人ダンサーの画が浮かんでくるようになってしまいました…!どうしてくれるんだ…。

スペック表も貼っておきます。

原材料 米(国産)、米麹(国産米)
原料米 山田錦 100%
精米歩合 50%
日本酒度 +1
酸度 1.5
アルコール分 16度

それではいただいてみましょう。

グラスに口を近づけると、リンゴ、セメダイン、比較的控えめな香り。若干のカプロン酸エチル的な香りが気になるのですが、ド派手に香っているわけではないので受け入れやすいです。

口に含むと、軽やかでみずみずしいタッチ。大別すれば甘酸系でライトめなお酒かな?キングというよりはクイーンな味わいです。そう、他のお酒で例えるなら『残草蓬莱 QUEEEN』の新潟版みたいな印象ですかね。

控えめな出力のジューシーさ、小気味のいい酸味が輪郭を縁取っていく感じはなかなか良いですね。苦味もありますが、丸みを帯びてオブラートな印象です。

ただし、うっすらとブドウのような含み香の一方で感じるケミカルな風味はあまり良くありませんね。

軽やかなラインを保ち、一本芯が通っているようにも見えるのですが、なんとなく甘みがヤワいかな?

「淡い甘み」と「ヤワな甘み」は自分のなかでは明確に違うのでいっしょくたにはしたくないのよね。

なにかが好転すれば大化けしそうな予感もしますけど、現時点ではそんなに積極的に飲もうとは思わないなー。まだまだキングの器じゃない。

ただ、めちゃめちゃ惜しいお酒です。機会があればまた飲んでみようかなという気にはなりますね。

それではまた。

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