こんにちは、しーたか(@s_sakearchive)です。
今回は『山形正宗 紅 純米大吟醸 生酛造り 天童産出羽燦々』をいただきました。
山形県天童市の水戸部酒造のお酒です。
外箱もなかなかカッコイイ!『山形正宗』のフラッグシップ商品です。
普段から日本酒を嗜んでいる方でも「あれ?このラベルは見たことないぞ」という人も多いかもしれませんね。
2019年12月から新しく発売された「日本の伝統色シリーズ」と呼ばれる純米大吟醸酒です。
「日本の伝統色シリーズ」は全3種類。各商品に共通しているのは、生酛造りで精米歩合40%、ほどよく熟成させてから出荷するという点ですね。
ちなみに3種類はこんな感じです↓↓
『紅』 山形県天童産出羽燦々
『麹塵』 兵庫県秋津産 山田錦
『藍』 岡山県赤磐産 雄町
あぁー全部買いてぇ~…。実際このやり方はなかなか上手いなぁと思います。実際に3種類3色のラベルが並べんでいると思わず手にとってみたくなるものです。
とはいえ、さすがに全種類をえいやっと購入する勇気(財力?)はありません。
山田錦や雄町も気になりましたが、「やはりまずは自社栽培の出羽燦々をいただくのが礼儀でしょう!」ということで『紅』を購入することにしました。
楽しみにいただくことにします。
『山形正宗 紅 純米大吟醸 生酛造り 天童産出羽燦々』舌にグリップするような滑らかな質感が特徴。価格を気にせずデイリーで飲みたくなる心地よい酒質です。
『山形正宗 紅 純米大吟醸 生酛造り 天童産出羽燦々』の裏ラベルはこちら
スペック表も貼っておきます。
原材料 | 米(国産)、米麹(国産米) |
原料米 | 山形県天童産 出羽燦々 100% |
精米歩合 | 40% |
アルコール分 | 16度 |
それではいただいてみましょう。
グラスに口を近づけると、ぬるっとバナナを感じさせる典型的な酢酸イソアミルの香り。高精白なお酒でも易きに流れないところが『山形正宗』らしくていいですよねー。
口に含むと、裏ごしされた和菓子のような滑らかさのある優しい甘旨みが膨らみます。
んん~やっぱり地味!!(これを待っていた!)生酛による奥行きのある旨みと大吟醸のお酒らしい淡さの重なりが素晴らしいですね。
淡さもあるけどサラッと流れちゃうのではなく、舌にしっとりとグリップしてくれるこの質感のよさですよ!
口の中で転がすとやや熟したブドウやベリーのようなニュアンスも感じられますね。全体的には穏やかな味わいながら小気味いい酸がいいアクセントになっています。
余韻にはごくごく僅かなカラメル感もありますが、過熟という感じはしませんね。酸味と淡いほろ苦さでゆっくりとキレていきます。
そんなわけで今回いただいた『山形正宗 紅 純米大吟醸 生酛造り 天童産出羽燦々』、純米大吟醸のなかではかなり落ち着いた佇まいのお酒でした。
あまり冷やしすぎない方が持ち味を発揮するお酒ですね。今回はやりませんでしたが、お燗も間違いないはずです。
4合瓶6000円という価格の純米大吟醸酒でもきちんと食中向けのお酒として提案できるのは『山形正宗』の強みだと思いますね。
お金に余裕のある方はSAKE100の『百光-byakkko-』よろしく、デイリーでバシバシ開けるといいですよ。こういう価値観の大吟醸酒はもっと増えてほしいところです。
それではまた。
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