しーたかの日本酒アーカイブ

日本酒の魅力について、もっと語りたくなったからブログを始めたんだ

長野県『真澄 七號 山廃純米大吟醸』長野県産金紋錦を使用した超・食中向けの大吟醸酒です。

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こんにちは、しーたか(@s_sakearchive)です。

今回は『真澄 七號 山廃純米大吟醸』をいただきました。f:id:sakearchive:20210606152201j:image
長野県諏訪市の宮坂醸造のお酒です。

協会7号酵母の発祥蔵。ここ数年で一気に垢抜けましたよね。跡継ぎの専務が7号酵母を全面に打ち出してから、ブランドイメージが一段と向上して印象があります。

オシャレなラベルも増えました。7号酵母の「7」をラベルに溶け込ませた『MIYASAKA』なんて、言われてみてようやく「あっ…」と気づくさりげない意匠が最高です。

さて今回いただく『真澄 七號 山廃純米大吟醸』は、真澄の高級酒ラインでは珍しい山廃仕込みの純米大吟醸酒です。商品スペックが非常に特徴的ですよね~。原料米に金紋錦を使用し、7号系の自社酵母で醸すなど長野ローカルを意識した采配が好印象。

以前ブログで紹介したお酒だと『山形正宗 紅 純米大吟醸 生酛造り 天童産出羽燦々』辺りもそうですが、生酛・山廃系の高精白商品はわりと好物だったりします。似た趣味の人に出会ったことがあまりないのは、コスト的な面が枷になっているのかもしれません。

そうそう、ラベルや外箱もかっこいいんですけど、日本酒のパッケージでは珍しく、点字が施されているのは見逃せない点でしょう。
f:id:sakearchive:20210606152230j:imageこういうのはユニバーサルデザインって言うんでしたっけ?ワインだとフランス・ローヌのM.シャプティエもラベルに点字を施していますよね。

ラベルは目が見える人のためだけのものではないんだなと痛感します。普段気にしたことはほとんどなかったな…。視覚にハンデのある方が手にしたら嬉しいでしょうね。資本力のある蔵には積極的に採用してほしいものです。

『真澄 七號 山廃純米大吟醸』食中酒大吟醸の選択肢を広げる包容力が持ち味の1本。ライトで華やかな酒なだけが大吟醸じゃあないんだよね。

『真澄 七號 山廃純米大吟醸』の裏ラベルはこちらf:id:sakearchive:20210606152217j:image
スペック表も貼っておきます。

原材料 米(国産)、米麹(国産米)
原料米 長野県産木島平村産 特別栽培米 金紋錦 100%
精米歩合 40%
アルコール分 15度

それではいただいてみましょう。

グラスに口を近づけると、麦やバナナ、バターのような穏やかな香りが広がり、セメダインを中心としたエステル系のニュアンスが交差していきます。すでに香りから感じるぬるりとした質感。適度に熟した良酒の予感が漂いますね。

口に含むと、バナナの香りとともに、山廃らしい滋味に富んだ旨みがメロウに展開します。ワイドな酒質でありながら淡さも感じさせるのはこのスペックならではの良さでしょう。

旨みの奥から滲み出る柔らかい酸味のおかげで、適度に舌にグリップしつつも、後味は抜けが良いですね。『真澄』らしくムラのない落ち着いた仕上がりに、自然と深く頷く晩酌でした。

 

そんなわけで今回いただいた『真澄 七號 山廃純米大吟醸』、真澄×山廃×純米大吟醸ならこうなるよな、という味わいの1本です。

サプライズのあるテイストではないものの、飲んでいてやはりしっくりきます。食中酒の王道ですよね。ソースを多用するフレンチと相性が良さそうです。

今回の『真澄』同様に、4合瓶1本5000円前後で生酛・山廃系の大吟醸酒がどんどん増えてくると飲み手の選択の幅が広がるんじゃないかと思います。

とはいえ、出せばバンバン売れるジャンルではないだけに、この手の酒が好きな方はガンガン買って飲んで供給を促さないとですね(笑)さぁマイノリティを自認する読者諸兄(姉)よ、私に続け!

それではまた。

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