こんにちは、しーたか(@s_sakearchive)です。
今回は『山形正宗 生もと 純米吟醸 亀ノ尾』をいただきました。
山形県天童市の水戸部酒造のお酒です。
2020年に引き続き2021年も『山形正宗』推しが止まらない弊ブログです。
なんでこんなに飲むようになったのか思い返してみると「どうせイロモノだろ?」と高を括って飲んだ『山形正宗 まろら』がめちゃくちゃ旨かったんだよね。あれは傑作。以来ひと月に2本ペースでコンスタントにいただくようになりました。
先日いただいた『山形正宗 純米吟醸 酒未来』は同銘柄の中ではジューシーな部類に入るお酒でした。正直、この手のお酒に絞って造ればサクッと天下を取れるでしょう。
しかし、あえて表面的なウケは狙わずに評価されにくい地味なテイストで勝負する姿勢がストイックでいいな~って思うんですよ。引き出しとしてチラッと見せるけど、主軸には据えないっていうね。ニクいよね、本当に(笑)
さて今回いただく『山形正宗 生もと 純米吟醸 亀ノ尾』は、原料米に亀ノ尾を使用した生酛造りのお酒です。
同銘柄の生酛というとフラッグシップの日本の伝統色シリーズしか飲んだことがありませんね。一般的な純米大吟醸よりも、舌にグリップしてくる奥深い旨みが特徴的だったことを思うと、純米吟醸も似たような方向性なのかなーと予想しつついただきます。
『山形正宗 生もと 純米吟醸 亀ノ尾』機能的にすら感じるシャープなキレが気持ちいい。硬質でクリアーな旨みが光る逸品です。
『山形正宗 生もと 純米吟醸 亀ノ尾』の裏ラベルはこちら
スペック表も貼っておきます。
原材料 | 米(国産)、米麹(国産米) |
原料米 | 山形県産 亀ノ尾 100% |
精米歩合 | 50% |
アルコール分 | 16度 |
それではいただいてみましょう。
グラスに口を近づけると、ハーブやウッディさも少しだけ顔を覗かせる控えめな香り。
口に含むと、若干のフレッシュさを伴いながら、ハリのあるソリッドな甘旨みが膨らみます。見事なまでにクリアーで硬質な旨味ですね。
舌の上で転がすとハーブの香りとエキス感がシンクロして非常に心地よいです。吟醸酒らしい果実味もあるにはあるのですが、全体的にみるとドライに抑えられた味わいで浮き足だった感じは全くないんですよね。
グレープフルーツのようなシャープな酸味、そしていい意味で無機質な苦味が上質なキレを演出します。
そんなわけで今回いただいた『山形正宗 生もと 純米吟醸 亀ノ尾』、生酛らしい複雑味と洗練されたドライな味わいは機能的にすら感じる1本でした。
なんというか日本刀というよりサーベルって感じ?鑑賞用ではないよね。実利的かつ鋭利。
生酛のお酒にしてはめずらしく「要冷蔵」の記載がありますが、たしかに納得。冷やして飲んで美味しいですもん。
読んでいてピンと来た方もいらっしゃるかもしれませんが、島根県の『王祿(おうろく)』が好きな人は無視して通れませんね。
それではまた。
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