こんにちは、しーたかです。
今回は『くどき上手 Jr. 小川酵母 純米大吟醸40』をいただきました。
山形県鶴岡市の亀の井酒造のお酒です。
『くどき上手』、けっこうな頻度で飲んでいるわりにブログでは久々の登場です。
前回ブログに載せたのは2018年の正月。『くどき上手 純米大吟醸 しぼりたて 生酒』でしたね!
『くどき上手』について個人的には艶のある香りと甘みのボリュームのあるお酒だなぁという印象を持っています。いわゆる試飲会で映えるタイプの味わいっていうんですかね。
私は本格的に日本酒を飲み始めて間もない頃に『吟醸新酒祭』でひとくち飲んで度肝を抜かれた記憶があります。ビギナーの頃は「すっげーウマッ!」と手放しで喜んでいました。
しかし、経験を重ねるにつれて「あれ?旨いけどあまり杯が進まないぞ?」と感じることが多くなりましたねー。もちろん美味は美味、なのですがいわゆる「旨すぎる」お酒なのかなという気がしている最近です。
今回の『くどき上手 Jr. 小川酵母 純米大吟醸40』は精米歩合40%の山田錦を使用した純米大吟醸のお酒。2019年からリリースされた新商品だそうですね。このスペックにも関わらず2000円(税別)という破格のプライシングです。
『くどき上手』の商品は全般的にスペックに比べて価格がリーズナブルだなぁと思っていましたがこれはやりすぎ(笑)
また『くどき上手』にしては珍しく、1升瓶ではなく4合瓶での販売です。「4合瓶待ってました!」ってファンの人は多いんじゃないですかね!
表ラベルの説明文によれば
小川酵母とともに生きる蔵と謳い始めたのが昭和58年
現醸主である五代目今井俊治が明利酒類で修行し小川酵母を発見した小川知良先生より酒造りの指導を受ける
酵母の生命力 魅力に引かれ帰蔵の際に小川酵母で醸すことを決意
温故知新 麹 麹菌 品温管理 水 蔵人 流通
お酒に現代の進化を加えています
六代目の私が醸す小川酵母を味わってもらいたい
とのことです。師へのリスペクト、酵母への愛の詰まったお酒、楽しみにいただくことにします。
『くどき上手 Jr. 小川酵母 純米大吟醸40』華やかさ・芳醇さ・まろやかさ・清涼感。やはりニクい銘柄ですね、くどき上手は!
『くどき上手 Jr. 小川酵母 純米大吟醸40』の裏ラベルはこちら
スペック表も貼っておきます。
原料 | 米(国産)、米麹(国産米) |
原料米 | 山田錦 100% |
精米歩合 | 40% |
アルコール分 | 16度以上17度未満 |
それではいただいてみましょう。
グラスに口を近づけると、ド派手というほどではないものの、しっかりリンゴの香り。
艶を感じさせる香りっていうんですかね?ただし悪く言えばウソ臭い香りのような気もします。人によって賛否がはっきりわかれそうですね~。
口に含むと、果実を思わせるみずみずしくたっぷりとした甘み。舌の上に長く乗るような深さ、トロっとしたニュアンスもありますね。
一言で言えば芳醇で華やか。それでいて刺々しい感じはなくまろやかさもあって率直に酒質の高さを感じます。
後味は淡さのあるアルコール感やマジックインキのようなニュアンス、わずかな酸味でスパッとキレていく印象です。
しっかり出すところは出しているけどキレも良く、余韻も爽やか。グラマラスかつスタイリッシュな印象ですね。
そんなわけで今回いただいた『くどき上手 Jr. 小川酵母 純米大吟醸40』、人気の理由がよくわかるいいお酒でした。
このスペックとこの味わいで1本2000円は驚愕ですね!「大吟醸の酒を飲むなら、ウチの酒だけ飲め!」と言わんばかりの気概を感じます。
ただ、個人的には、自分自身の嗜好が変化しているのか、あと5年〜10年したら受け付けなくなりそうな予感があります。
過ぎてしまった青春の日々は戻ってくることはない。お酒の嗜好も同じで、一度変化してしまえば以前の感覚に戻ることないのでしょうね。
今のうちに存分に楽しみたいと思います。
それではまた。
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