こんにちは、しーたか(@s_sakearchive)です。
今回は『雄東(ゆうとう) 生酛造り 純米吟醸 生原酒』をいただきました。
栃木県小山市の杉田酒造のお酒です。『雄東正宗』や『鴎樹(おうじゅ)』といった銘柄で名の通った酒蔵さんです。
『雄東正宗』ね〜。何度かやったことがありますが、味の多い野太い酒質で良くも悪くも飲み手を選ぶ印象でした、以前まではね!
と言うのも、日本酒ファンの方でしたらご存じの方も多いでしょうが、最近杜氏さんが替わったんですよね!
ついこの間まで明利酒類で腕をふるっていた菊地譲杜氏が、今度は杉田酒造に移籍するニュースは日本酒界隈では大きな話題になりました。
元々は私の地元・神奈川県の大矢孝酒造にも在籍していた方ですね。生酛仕込みのお酒や低アル原酒のヒットで神奈川県の日本酒シーンの底を一段上に押し上げた功績は忘れられません。低アルコール生原酒の名作『残草蓬莱 QUEEEN』はきっと全国的にも知られているんじゃないでしょうか?
さて今回いただく『雄東 生酛造り 純米吟醸 生原酒』は菊地氏の得意とする生酛造りでしかも前述のアルコール度数抑えめの生原酒です。
『雄東(ゆうとう)』というブランド自体、菊地杜氏の入社によって始めたブランドなんですね。
既存の『雄東正宗』や『鴎樹』は以前からの味わいを踏襲しつつ、新ブランドの『雄東』では菊地杜氏らしい酒造りを反映させる狙いだそうです。菊地杜氏ファンは心していただくべし!
『雄東 生酛造り 純米吟醸 生原酒』アルコール度数の低さを感じさせない複雑さと酸のハーモニー!移籍初年度から菊地杜氏らしさ満点に仕上がっています。
『雄東 生酛造り 純米吟醸 生原酒』の裏ラベルはこちら
スペック表も貼っておきます。
原材料 | 米(国産)、米麹(国産米) |
原料米 | あきた酒こまち 100% |
精米歩合 | 55% |
アルコール分 | 14度 |
それではいただいてみましょう。
グラスに口を近づけると、ラムネやメロンのような香りがします。マジックインキやシトラス、薄荷が混じったニュアンスもあってやや複雑な印象ですね。
口に含むと、ガス感とともにクリアな甘みがビブラートしながら小気味良く膨らみます。ハーブっぽいといいますか、青々しい風味が印象的ですね。
そして、グレープフルーツやオレンジのような柑橘を思わせる酸味。この酸味が程よく輪郭をふち取ってくれるので、低アルコールでもしっかり酒としての存在感をたたえています。やりすぎないジューシーさも個人的には◎です。
アフターはほろ苦さを従えながらややドライめなフィニッシュ。
アルコール度数が低い割には飲みごたえがありますよねー。開栓してから日にちが経つと味の厚みをより感じやすくなります。凛とした味わいと酒としての存在感が両立したいいお酒ですよ。
そんなわけで今回いただいた『雄東 生酛造り 純米吟醸 生原酒』、生酛×低アルコール×生原酒のいいところを存分に引き出した1本でした。
タイトルにも書きましたけど、陽キャ生酛って感じです(笑)
酸味が爽やかなので夏酒的な感覚で飲むのもアリですね!
それではまた。
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