こんにちは、しーたか(@s_sakearchive)です。
今回は『大七 純米生酛 熟成生原酒』をいただきます。
福島県二本松市の大七酒造のお酒です。
福島県の大御所的な銘柄『大七』をいただきます。
近年にわかに訪れた生酛ブーム。そのずーっと前から全商品を生酛造りで醸すこだわりの酒蔵さんです。ラインナップのどのお酒にも奥行きのある旨みと品の良さが備わっている印象です。
『大七』といえば日本酒だけでなく、梅酒もめちゃくちゃ旨いんですよね。梅酒が好きな方で飲んだことがないよって人はぜひ試していただきたい。シルキーで滑らかなタッチの梅酒は生酛のお酒ならではの質感でたまらないです!
さて、やや脱線しましたが今回いただく『大七 純米生酛 熟成生原酒』は、新酒のシーズンに発売される生原酒の熟成バージョンです。
これだけ有名な『大七』の商品のわりには、意外とネットでも情報少なめで詳しいことはわかりませんが、どうやら1年前後低温で熟成させてから出荷されたお酒のようですね。
いいですね、大七のように複雑な旨みのあるお酒は熟成することで本領を発揮しますよね~。
とはいえどれだけ強靭な酒質といえども、生酒を熟成させるのはリスクがつきものです。酒蔵さんサイドでわざわざそのリスクを引き受けてリリースしていただけるのは大変ありがたいことですね!
『大七 純米生酛 熟成生原酒』たしかに『大七』の生原酒だなぁ~って味です!ちょっぴりジューシーないつもと違った表情もまたよし。
『大七 純米生酛 熟成生原酒』の裏ラベルはこちら
スペック表も貼っておきます。
原材料 | 米(国産)、米麹(国産米) |
精米歩合 | 69%(超扁平精米) |
アルコール分 | 17度 |
それではいただいてみましょう。今回はリーデルの純米グラスでやってみます。
グラスに口を近づけると、淡いキウイやクリームのような香り。温度が上がってくると熟したメロンのような香りも立ち上ってきますね。
口に含むと、表面こそチリチリと生酒らしいコーティングですが、液体の芯はしっとりと柔らかいタッチですね。
生原酒でも『大七』らしいマイルドでプレーンな旨みがよく感じられるのはホッとしますねー。生酒と火入れで全然別物に感じるお酒って個人的になんか違和感がありまして…。
旨味の奥からパイナップルのようなニュアンスの酸味がゆっくりと遅れてやってきます。滑らかでいてジューシーさもあるので取っつきやすい印象ですね。
温度が上がってくると当然旨みは増してきますが、それでも優雅。無理がない味わいっていうんですかねー?
後味のキレは軽く、アルコール度数の高さはさほど感じさせないのが好印象です。
余韻が長めな辺りコース料理のメインに持ってこいなお酒なのだなーと思いますね。
そんなわけで今回いただいた『大七 純米生酛 熟成生原酒』、生酛らしい質感とパイナップルのような酸味が楽しめるお酒でした!
骨太な酒質のなかではかなり品のいい方ですね。機会があれば熟成を経ていない通常のバージョンも飲んでみたいです。(熟成の方が美味しいとは思いますがあえて…)
それではまた。
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