こんにちは、しーたか(@s_sakearchive)です。
今回は『七本鎗 無有 生酛 全量農薬不使用米 2019』をいただきました。
滋賀県長浜市の冨田酒造のお酒です。
無農薬で栽培した玉栄を、生酛造りで醸した逸品です。2018年に初リリースすると、2020年からは木桶仕込みに変更し、トラディショナルの深度を深めました。
実は今回いただくのは2本目。以前1本目を開栓した際は、「うめーうめー」とわけがわからないままじゃぶじゃぶ飲んでしまったのでおかわりしてみました。旨い酒は4合じゃ本当にあっという間なんだよな…。
『七本鎗 無有 生酛 全量農薬不使用米 2019』虚飾は一切ない。穏やかで芯のぶれない旨みに心を満たされる1本です。
『七本鎗 無有 生酛 全量農薬不使用米 2019』の裏ラベルはこちら
スペック表も貼っておきます。
原材料 | 米(国産)、米麹(国産米) |
原料米 | 滋賀県産 玉栄 100%使用(酒米生産者 家倉敬和) |
精米歩合 | 60% |
アルコール分 | 16% |
それではいただいてみましょう。
グラスに口を近づけると、檜や干した草、餅のような穏やかな香りが漂います。
口に含むと、やや粘度のある、円やかで穏やかな旨味が膨らみます。味の幅はあるが重くない。枯れそうで枯れない、しわみのある味わいがいいですなー。
後半は、干した杏子のような酸味を従えながらゆっくり進行していきます。口当たりは優しいがその実、ドライですね。後味の抜け感の良さ、軽さが秀逸。
しっかりとボディ感のあるお酒なのにエレガントさも感じられます。登る山は違うけれど『大七』にも似たスケール感といったら理解されやすいのかなー?当然、熟成ポテンシャルも十分です。
常温ならリーデルの純米グラスで飲むとすこぶるいい感じ。燗ならやはり平盃でいただきたいな。乳酸由来の力強いコクが目を覚まします。ワインで言えば4000円~6000円のそれと同等以上のクオリティーでしょう。リラクシングかつ背筋が伸びる1本です。これはオススメです。
それではまた。
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