こんにちは、しーたか(@s_sakearchive)です。
今回は『七本鎗 純米シェリー樽熟成 2017』をいただきました。滋賀県長浜市の冨田酒造のお酒です。
ほど良く色づいた液体が男心をくすぐる。『七本鎗』のシェリー酒(オロロソ)樽熟成のお酒をいただきます。
前回飲んだ『七本鎗 無有 生酛 全量農薬不使用米 2019』がすこぶる良かったので、もう1本続けて飲んでみます。『七本鎗』が旨い酒だってのは重々承知していますが、こういう巡り合わせってタイミング次第なんですよね。
ちなみに、今回いただく『七本鎗 純米シェリー樽熟成 2017』は、蔵元が知人のバーテンダーと日本酒の話になった際に「日本酒だけはどうしても飲めないでいる」と打ち明けられたことから、商品化の着想を得たそうです。日本酒でダメならシェリーに寄せたらどうだって、一般的にはシェリーの方が飲みづらくないですかね?そんなことないのか?
しかし、ウイスキーやワインはじゃぶじゃぶ飲める人でも、日本酒はどうしても飲めないという方はたしかに多い印象があります。樽熟の日本酒がはたして、洋酒好きを日本酒を好きにさせるフックになりうるのかはさておき、興味を持ってもらえる要素を増やすことは大事なことですね。
『七本鎗 純米シェリー樽熟成 2017』オロロソの要素を纏いつつも、七本鎗の芯の強さが感じられる仕上がりです。
『七本鎗 純米シェリー樽熟成 2017』の裏ラベルはこちらスペック表も貼っておきます。
原材料 | 米(国産)、米麹(国産米) |
原料米 | 滋賀県産 玉栄 100% |
精米歩合 |
60% |
アルコール分 | 15度 |
それではいただいてみましょう。
グラスに口を近づけると、カラメルやバニラエッセンスの柔らかい香りが先行し、やや遅れて、紹興酒やみりんを彷彿とさせる腰のすわった馥郁とした香りが漂います。
口に含むと、紹興酒や微かなスパイス系の香りとともに、柔らかく深みのある甘旨みが膨らみます。やはり樽熟だけあって風味が独特ですよね。ナッティな風味も感じられるが品良く丸みを帯びたボディが秀逸です。
樽熟のお酒と言えば、昔いただたいた『神韻 樫樽純米酒』に比べると個性は控えめな印象です。そういえば、福井の真名鶴もペドロヒメネスの樽で熟成させたお酒を出しているんだよね、アレも気になる。バチっとハマったら凄まじい美味さになりそうじゃないですか。
ところで、日本酒の「~樽熟成」というと、樽の香味に引っ張られ過ぎている酒も多いな、と思う時があります。本来の酒質から逸脱してしまっている商品も散見される中で、七本鎗はベースがしっかり土俵に残っているのがいいですね。加水タイプのため、飲み疲れしにくいのも個人的に気に入りました。
休日の夜に自分と向き合うための酒ですね。当然といえば当然ですが、開栓してから時間が経ってから本領を発揮するタイプであり、購入した360ml詰のボトルはじっくり楽しむにはいかにも少なすぎました(笑)
酒については「鉄は熱いうちに打て」が信条です。また『七本鎗』を2種類ほど買い足してみようと思います。
それではまた。
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