こんにちは、しーたか(@s_sakearchive)です。
今回は『竹雀(たけすずめ) 山廃純米酒 槽搾り』をいただきました。
岐阜県揖斐郡の大塚酒造のお酒です。
2016年頃から始めた生酛造りと酵母無添加が軌道に乗り、ますます評価を高める『竹雀』。岐阜県の日本酒の中でも肉料理との相性がとりわけ素晴らしいお酒です。
以前『saketaku』さんで焼き鳥と日本酒のペアリングイベントが開催された際は、もも肉に合わせるお酒として竹雀の生酛純米がセレクトされていました。あれは本当に旨かったな~!
今回いただく『竹雀 山廃純米酒 槽搾り』は、山廃仕込みの純米酒。醸造年度が27BYなので4年以上は熟成させている計算ですね。レギュラー酒でもしっかり寝かせて育てる気概が嬉しい!どう考えても冷酒で飲むような酒ではありませんから、失礼のないように最初から常温でいただくことにします。
『竹雀 山廃純米酒 槽搾り』クラシックな山廃を継承する1本。たくましくも温和なテイストが身上です。
『竹雀 山廃純米酒 槽搾り』の裏ラベルはこちら
スペック表も貼っておきます。
原材料 | 米(国産)、米麹(国産米) |
原料米 | 山田錦 30% 五百万石 70% |
精米歩合 | 60% |
使用酵母 | 7号酵母 |
日本酒度 | +8 |
酸度 | 1.7 |
アルコール分 | 15度以上16度未満 |
それではいただいてみましょう。
グラスに口を近づけると、カラメルやみたらし団子、干し椎茸を思わせる穏やかな香りが広がります。いかにもな山廃らしい香りに熟成感が重なり、たっぷりした旨みの酒を想像させます。
口に含むと、予想通りマイルドでボリューム感のある穏やかな旨みが膨らみます。うーん、このこっくりした旨み、いいですね!ワイドで奥行きもあるクラシックな山廃です、額に入れて飾りたいなこれは。蔵元杜氏の大塚清一郎氏は『酒屋八兵衛』の元坂酒造で修行されたそうですね。なるほどたしかに修行先での薫董、そしてリスペクトをびんびん感じる酒質です。
どっしりとしたコクがあるのに不思議と野暮ったくはないんですよねー。滑らかながらに押しのある酸味、じんわりとした苦味が続き、切れていきます。
日本酒度は+8と比較的高めの数値ですが、辛口やドライって感じのお酒ではないですよね。後半にかけてのキレに多少感じる程度でしょうか。
常温〜燗で映える常備酒的な1本です。朴葉味噌焼きや焼き鳥のタレと合わせていただいてみたいです。
それではまた。
岐阜の日本酒イベント『岐阜の地酒に酔う』に参加した際の記事はこちら↓『白川郷』の蔵元さんの名MCっぷりが忘れられません(笑)