こんにちは、しーたか(@s_sakearchive)です。
今回は『雨降(あふり) 山廃仕込み純米酒』をいただきました。
神奈川県伊勢原市のお酒です。
『AFURI』で真っ先に連想するのはラーメン屋ですが、これは日本酒です。え~神奈川県下にこんなオシャレな日本酒があったんだ!
私同様に「全然聞いたことがない銘柄だ」と思った方も多いでしょう。それもそのはずで、2021年からスタートした新しいブランドだそうです。地元では『菊勇』の銘柄で知られる吉川醸造が買収により体制が替わったのがきっかけだとか。
詳しい経緯はダイヤモンド・オンラインの連載『新日本酒紀行』が参考になりますので、気になる方はこちらをチェックしてみてください↓
さて、今回いただく『雨降(あふり) 山廃仕込み純米酒』は、単に山廃仕込みというだけでなく麹歩合40%、精米歩合90%、しかもアルコール分14度と特異なスペックが際立つ逸品です。
今回は表ラベル以外は特に確認せずに購入したので、酒屋から帰ってきて冷蔵庫にしまう際にじっくり手に取ってビックリしましたね(笑)
裏ラベルには「甘ずっぱさに満たされた…」とコメントが記載されており、方向的には、いわゆる甘酸系のお酒なんでしょう。たしかにスペック的にもその方向しか想像しにくいもんねー。まぁ答え合わせ的な意味でいっちょいただいてみましょう。
『雨降 山廃仕込み純米酒』フォアグラと合わせてみたくなる濃厚な甘み。新ブランド1発目としてはなかなかの出来じゃないでしょうか。
『雨降 山廃仕込み純米酒』の裏ラベルはこちら
スペック表も貼っておきます。
原材料 | 米(国産)、米麹(国産米) |
原料米 | 岡山県産雄町 100% |
精米歩合 | 90% |
使用酵母 | きょうかいKArg701号酵母 |
アルコール分 | 14度 |
それではいただいてみましょう。
グラスに口を近づけると、蜂蜜、メープルシロップ、バニラ、麹由来の甘い香りがします。いい意味で小バエが寄ってきそう(笑)公式ページでは「エキゾチックなアロマ」と表現されていますが、それはどうかな?わずかにメロンや南国の果実感もあり、その辺を取ればわからなくもないですが。
口に含むと、とろみのある液体が舌に乗る。重層的でコシの座った深い甘みが膨らみます。たしかに麹感強いですねーリッチな味わいだ。旨みの芯から爽やかに流れる酸味のおかげで重量感は感じさせません。また、アルコール度数が1度でも2度でも高かったらグッとハードな飲み物になっていたことでしょう。
はたして食中酒として機能するのか?という話ですが、食材はそれなりに選ぶことになりそうです。フォアグラなんかと合わせるとしっくりくるんじゃないかな?ソーテルヌで合わせるようなイメージでこの『雨降』は使えそう。
難点としてはアフターにかけてのザラッとしたタッチがやや野暮ったく感じるので、ここをうまく解消できれば市場でかなり評価される気がしますね。同系統のお酒だと満寿泉のカメ一号や貴醸酒が仮想ライバルか?
そんなわけで今回いただいた『雨降(あふり) 山廃仕込み純米酒』、新ブランド一発目としては悪くない滑り出しじゃないでしょうか。
クオリティーも上々ですし、なによりしっかりキャラ立ちしているのがいいですよね。近いうちに他の酒も飲んでみたいところです。
それではまた。
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