こんにちは、しーたかです。
今回はひさびさに私の地元・神奈川のお酒を紹介します。
地元の酒はキラリと光るものがあればどんどんプッシュしていきたいんですよね。
「え、神奈川の酒?あまり上等じゃねェだろ?」って?
いやいやそんなことはありません!!
漫画のワンピースで言えば、シャンクスが白ひげに故郷の酒を手土産に持っていくシーンが思い浮かびました。
ふるさとの酒は体に馴染むし、誰かに薦めてみたくなるなんですよね。
今回紹介するのはコチラ『曽我の誉 しぼりたて 生原酒』です。
神奈川県足柄上郡の石井醸造のお酒です。個人的には初めて飲む銘柄ですね~。
石井醸造が蔵を構える大井町というエリアは昔、曽我村と呼ばれていたそうです。
鎌倉時代の仇討ちで有名な曽我兄弟ゆかりの地としても有名です。私はよく知りませんでしたが…(笑)
蔵のすぐ近くは白梅の名所もあって、梅のシーズンは見物客で賑わいます。まぁとにかく長閑ないいところなんですよ。
今回紹介する『曽我の誉 しぼりたて 生原酒』は、今年(2017年)の2月に石井醸造の酒蔵見学にお邪魔した際に購入しました。
この『曽我の誉』という銘柄、私が住んでいる横浜エリアでは全く見かけないなぁと思って蔵元さんに聞けば、それもそのはず「小田原周辺でしか販売していません」とのこと。
おぉ~今どきかなり珍しい超・地元密着型のお酒だったのか…。そりゃ普通に生活していたら飲む機会に恵まれないわけだ。
酒蔵さんではいくつかお酒を試飲させていただいたところ、思っていた以上に上々の味わいだったので2本ほどお酒を買って帰ることにした、という次第です。
『曽我の誉 しぼりたて 生原酒』石井醸造の十八番の「四段仕込み」で醸した
『曽我の誉 しぼりたて 生原酒』の裏ラベルはこちら
スペック表も貼っておきます。
原材料 | 米(国産)、米麹(国産米)、醸造アルコール |
原料米 | 岡山県産 アケボノ |
精米歩合 | 70% |
アルコール分 | 20度 |
見るからにパンチのありそうなスペックです。
調べてみたところ原料米はまさかの岡山県産米だそうです。「そこは神奈川県産じゃないんかーい!」とズッコケそうになりましたが、原料米に関してはコスト優先ってことなんですかね。
なにしろ今回購入したこのお酒、四合瓶で900円程度ですからね!普通酒にしても安すぎる!!
ただこの『曽我の誉』という銘柄、こだわるところは拘っていて、
- 糖類添加は一切しない
- 基本的にほとんどの商品が『四段仕込み』
を採用しています。
ライトな酒質ほどウケがいい近年の日本酒シーンを逆行するように濃醇な味に仕上がりやすい『四段仕込み』を採用している辺り、「トレンドに我関せず」という姿勢をひしひしと感じます!そこにシビれる!あこがれるゥ!ってところですかね(笑)
この辺の詳しい話は後日、酒蔵見学レポートにて詳しく紹介できたらいいなと思っております。(いつになるかわかりませんが…)
さていただいてみましょう!
グラスに口を近づけると、微かにメロン、バナナや蜂蜜のような香りがします。
つきたてのお餅のようなニュアンスも感じられますね。香りからはフレッシュながらにコシのあるお酒のイメージが湧いてきます!
口に含むと、メロンのような含み香を伴いながらややザラつきのある甘みを感じます。
旨味はぐいぐい主張してくるようではありませんが、甘みの下にしっかりと土台を築くかのように静かに横たわっています。
力強く、また独特の風味を感じますね。
しかし、何故だか妙に杯が進む酒だ…!
アルコール度数の強さからくる「ガッ」とくるキレ、苦味もまたよし。そこそこ重厚な酒質にも関わらず、嫌なくどさがないのが好印象ですね。
料理で言えばブリの刺身やメンチカツなんていいんじゃないでしょうか?
しっかり脂(油)を切ってくれる酒の強さがあるので、料理も濃ゆいものがいいでしょうね。
そうそう、今回は普通の冷蔵庫で冷やしたものをいただいたのですが、酒蔵さんで試飲させてもらったときは氷音でキンキンに冷やしたものをいただきました。
甘くてはっきりとアルコール感のあるお酒なので、八海山の特別純米原酒よろしく、-5度ぐらいまでキュッと冷やして飲むのもかなりアリかと思います。
前述したように、お値段は相当にリーズナブルなので、家飲み勢はシーズンに1本、2本買ってみるのもいいかも?
『曽我の誉』今度は純米酒もじっくり飲んでみたいですねー。試飲時はにごり酒もなかなか評判がよかったです。神奈川の酒蔵の中でも一際個性のあるお酒なのでみなさんも一度はぜひ。
それではまた。
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