こんにちは、しーたかです。
今回は『英君 特別純米 ひやおろし』をいただきます。
静岡県静岡市の英君酒造のお酒です。
最近、当ブログへの登場頻度が高い『英君』。季節限定のお酒はチェックしておきたいよねーということで、秋季限定酒・ひやおろしを迎えました。
聞くところによるとこちらのお酒は『英君 特別純米袋吊り』の袋吊りで絞りきれなかった部分を加水、瓶詰した後に、10~15度の貯蔵庫で寝かせて程よい熟成を狙ったものだそうです。
お酒を貯蔵する環境が低温すぎると味も乗りづらいでしょうし、逆に温度が高すぎれば、意図していない風味も出やすいでしょうから塩梅が難しそー。搾って瓶詰めしたら「ハイ、おしまい」にならないのがお酒の奥深いところです。
『英君 特別純米 ひやおろし』バランス感に優れた適熟のひやおろし。ゆっくり楽しむつもりが、飲み心地が良すぎてみこすりでなくなりました(笑)
『英君 特別純米 ひやおろし』の裏ラベルはこちら
スペック表も貼っておきます。
原材料 | 米(国産)、米麹(国産米) |
原料米 | 静岡県産 誉富士 100% |
精米歩合 | 60% |
使用酵母 | 静岡NEW-5 |
日本酒度 | +4 |
酸度 | 1.3 |
アルコール分 | 15度 |
それではいただいてみましょう。
グラスに口を近づけると、メロンやセメダインの香りを基調に、若い瓜や梨のようなニュアンスを感じます。予想どおり品のいい香りが好感をもてますね。
口に含むと、丸みのあるみずみずしい甘旨みが膨らみます。香りで感じたのと同様にメロンや洋梨の風味を感じますね。果実味とはいうにはかなり控えめ、でもそこがいい!
また、清涼感とまろやかさが交差する適度な熟感のバランスが秀逸なんですよね。基本的に熟成したお酒って、ある程度のラインを越えると「足し算」的な味わいになりやすいと思っているのですが、上質なひやおろしは不思議と「引き算」的な味わいに感じます。涼しげな風味は残しつつも味わいの角が取れる、そのさりげなさがいいのよね。
英君って雰囲気優しい味わいだけど後味はシャープなお酒が多いですね。このひやおろしも軽快で流麗な酸味、そして苦味のクリアさがいい感じです!
媚びすぎない味わいと熟成のバランスの妙が光る1本でした。来年もまた購入します。
それではまた。
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