こんにちは、しーたかです。
ひやおろし・秋あがりシーズン真っ盛りな今日この頃。
久々に家でゆっくり飲もうと思い立ち、横浜の君嶋屋さんで静岡県の日本酒を買ってきましたよー!
というわけで、今回は静岡県の『正雪 純米大吟醸 秋上がり』を紹介します。
シンプルイズベストを地で行く『正雪 純米大吟醸 秋上がり』
早速いきましょう、こちらが『正雪 純米大吟醸 秋上がり』表ラベルです。満月の夜に紅葉が映えるステキなデザインです。よく見ると満月には、仲良く餅つきをする2匹のウサギのシルエット。巷で話題の『たてにゃん vol.2』といい、私はこういう月見仕様のラベルに弱いようです。
正雪というお酒は、静岡県の清水にある神沢川酒造場で造られています。ネーミングの由来はもちろん由井正雪から。正雪は漁港で有名な由比の地酒なのですが、これが面白いことに、とくべつ海の幸に合わせるように意識して酒質設計されているわけではないんだとか。
この辺の話は、静岡県酒造組合のHPに、神沢川酒造場の社長である望月正隆氏のインタビューが載っているので気になる方は覗いてみてください。
こちらが裏ラベル
正雪ならではの澄み切った味わいと清々しい吟醸香に
夏を過ぎ丸みの加わった純米大吟醸です。
とのことです。スペックを見ても紹介文通りの味わいなんだろうなぁと想像。
裏ラベルを見て個人的に気になったのは使用している酒米です!
精米歩合はさておき、山田錦を24%使用、吟ぎんがを75%使用とあります。
ほー、吟ぎんがですか?あの岩手の?
山田錦は酒米の王様といわれるぐらいポピュラーな酒米なので、全国どこでも使われるのはよくわかります。その一方で、吟ぎんがは良質な酒米ではあるのですが、岩手県オリジナルの酒造好適米ということもあり、他県の酒蔵が使っているのをあまり見かけないんですよね。あくまで私のイメージですけど。
なぜ静岡の正雪が、岩手県産の吟ぎんがを原料に使っているのか?
気になって調べてみました。どうやら、正雪を醸す神沢川酒造所には岩手県の南部杜氏が在籍していて、南部杜氏の方の故郷の米ということで吟ぎんがを使っているようですね。
そういう繋がりがあるなら納得!それに岩手県の吟ぎんがは綺麗な酒質になりやすいお米なので、静岡のすっきり淡麗タイプの酒にはピッタリかもしれません!
前置きが長くなりましたが、早速飲んでみましょう!
香りはごくごく控えめで穏やか。
口に含むと、すっきりとした端正な味わい。静岡の日本酒らしい実にプレーンな味ですね。また、すっきりとしながらも、秋上がりらしい、熟成を経たまろやかさがあります。
今回は冷酒でいただいたのですが、冷蔵庫から出して少し温度が上がってくると、冷えているときにはあまり感じられなかった酸味もじわじわと顔を覗かせます。ヒラメの昆布締めが食べたくなる味ですねー。
今回飲んだのは純米大吟醸の秋上がりでした。機会があれば特別純米の方も飲んでみたいですね。
それではまた。
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