しーたかの日本酒アーカイブ

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静岡県『初亀 純米吟醸 東条山田錦』特A地区の山田錦を贅沢に使った静岡吟醸!飾り気のないさりげない旨味とキレをもつ逸品です。

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こんにちは、しーたかです。

今回は『初亀 純米吟醸 東条山田錦』をいただきました。
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静岡県藤枝市の初亀醸造のお酒です。

当ブログでは初紹介の『初亀』さんにございます。

ブログを書くにあたって「はて?」と考えたのがこの『初亀』というネーミングです。だって謎じゃないですか?初の亀?初めて飼ったペットの亀があまりに可愛くてとかそういう理由なわけはないだろうし…(笑)

由来を調べてみると「初日のように光り輝き、亀のように末永く栄える」とのことです。

光りとか輝くとか重要な箇所を端折っちゃうんですかwとか思ったんですけど、この辺りに奥ゆかしい日本人の美学があるんでしょうか。

 

『初亀』という銘柄は、私の行動範囲の神奈川~東京周辺ではけっこう見かけます。いわゆる静岡吟醸を地で行く実力派銘柄という印象ですね。

特にレギュラー商品の『初亀 急冷美酒』は一升瓶で1670円(税抜)前後で普通酒らしからぬ美味さのハイコスパ商品として日本酒通の方にはよく知られています!

このお値段で原料米に山田錦を使用し、パストライザーで瓶燗火入れ後の急速冷却までしているのは規格外としか良いようがありません…!

さて今回いただく『初亀 純米吟醸 東条山田錦』は、そのネーミング通り兵庫県の東条地区産の山田錦で醸した純米吟醸です。

兵庫県の東条といえば、吉川(よかわ)と並んで最上級の山田錦が収穫できる特A地区!

入手が極めて難しい特A地区の山田錦は入手が難しいため、最高峰の大吟醸酒造りでしか使われないことがほとんどです。が!『初亀』では純米吟醸クラスのお酒にも惜しみ無く東条産の山田錦を使用しています。

東条産の山田錦を潤沢に確保できる『フロンティア東条21』の加盟蔵ならではの贅沢な使い方ですね。楽しみにいただきます。

『初亀 純米吟醸 東条山田錦』滑らかな旨味を楽しむなら温度は冷やしすぎない方が◎ 爽やかな余韻やキレの良さは静岡の吟醸らしい仕上がりです。

『初亀 純米吟醸 東条山田錦』の裏ラベルはこちらf:id:sakearchive:20190712163652j:image

スペック表も貼っておきます。

原材料 米(国産)、米麹(国産米)
原料米 兵庫県東条産 山田錦 100%
精米歩合 55%
アルコール分 15度

それではいただいてみましょう。

グラスに口を近づけると、マジックインキ、バナナ系の控えめな香り。思ったとおりブンブン香るタイプではなくて「あぁこれこれ」的な安心感がありますね。

口に含むと、淡い中にも力を秘めた甘み、いいお米を使っているからか全体的に味が滑らかですね。鼻から抜けるバナナの香りが心地よいです!

柔らかい酸味とほろ苦さとともに、パッと開くようなキレの良さも秀逸です。

お米のポテンシャルの良さは出てると思います。ただ凄みは分かりづらい(笑) あえてそういう造りにしているんでしょうね。これ見よがしな味にしない。贅沢なことですよ。

淡麗な流れの中にもほんのりと旨みを感じられるお酒なので、初心者の方もすいすい飲めますし、ある程度飲み慣れた方も納得できる味わいなのではないでしょうか?

飲むときの温度としては10〜15度ぐらいが抜群にいいですね!冷やしすぎない方が持ち味が出やすいと思います。

それではまた。

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