こんにちは、しーたかです。
今回は『神韻(しんいん) 樫樽純米酒』をいただきました。
奈良県天理市の増田酒造のお酒です。
「今回は…いただきました」と言っても、開栓したのは1年ほど前ですかね。Twitterで知り合った関西在住のフォロワー様からお土産でいただいたものです。だいぶほったらかしにしましたが、これでも本当の飲み頃はまだまだ先な気がする(笑)
『神韻』ねぇ~。お土産でいただくまで全然知りませんでした。調べてみると『神韻』を醸す増田酒造は年間30石ほどの超がつく少量生産の酒蔵さん。
こちらのお酒を造っているのはあの『百年の孤独』を世に送った名杜氏、黒瀬弘康氏だそうです。えっ『百年の孤独』ってあのプレミアム焼酎でしょ?焼酎造りから日本酒造りに転身というのはなかなか珍しい事例じゃないでしょうか。
さて、今回いただく『神韻(しんいん) 樫樽純米酒』は、フランス・アエリー産の樫樽で9ヶ月の熟成させてリリースされるお酒です。
樽で寝かせるあたりはやはり『百年の孤独』を彷彿とさせますね~。ちなみに、熟成させたお酒は半分ほど残し、新しく出来上がったお酒と混ぜて次のリリースに向けて熟成させるそうです。
なんだか老舗の鰻屋が継ぎ足し継ぎ足し大事に守っているタレのようですね(笑)楽しみにいただくことにします。
『神韻(しんいん) 樫樽純米酒』バニラの香り、干した杏子のような酸味が特徴的!食中よりも上質なナイトキャップといった印象です。
『神韻(しんいん) 樫樽純米酒』の裏ラベルはこちら
裏ラベルにはまさかのフリーダイヤル!?電話してみようかしらw
スペック表も貼っておきます。
原材料 | 米(国産)、米麹(国産米) |
原料米 | 奈良県産 ヒノヒカリ |
精米歩合 | 70% |
日本酒度 | ±0 |
酸度 | 2.4 |
アルコール分 | 15度以上16度未満 |
それではいただいてみましょう。
グラスに口を近づけると、香りはわりと穏やかに樽由来の柔らかなバニラ香やウイスキーで言うところのエステリーを感じますね。
微かにナッツらしさもあり、なんだかんだで日本酒の香りの範疇ではあるので安心しました(笑)
口に含むと、アタックから干した杏子のような酸味を穏やかで丸くしたような酸味の波が乗ってくるイメージですかね。
柔らかく熟成したリッチな甘みが膨らみます。この独特の甘みはシェリーのアモンティリャードを彷彿とさせますね。
フランスの樽だからか風味がソフトで小慣れた印象を受けました。渋味苦味もありますがうまく溶け込んでいるなぁと。
開栓してから数日経ってからの方が味がまとまっていい感じです。開栓して空気に触れさせるとおいしくなるタイプのお酒ですね。
私は1年かけてちびちび試していますが日を追うごとに旨くなっているような気がします。
そんなわけで今回いただいた『神韻(しんいん) 樫樽純米酒』、メロウな余韻を楽しむ大人のナイトキャップ的なお酒でした。
これはいいお酒を教えてもらいました!機会を見て他のお酒も飲んでみたいですね。
それではまた。
【追記】『神韻』の純米無濾過生原酒をいただきました!気になる方は是非チェックしてみてください。
「何じゃこりゃーー!」と言わんばかりに独特の個性が溢れるお酒をピックアップしました。こちらも是非ご覧ください↓