しーたかの日本酒アーカイブ

日本酒の魅力について、もっと語りたくなったからブログを始めたんだ

福井県『黒龍 しずく 大吟醸』黒龍高級酒シリーズのエントリー商品。やや入手困難ですが探してでも飲む価値を十二分に感じました。

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こんにちは、しーたかです。

2019年の元旦は、せっかくなのでちょっといいお酒をいただくことにしました。

それがこちら『黒龍 しずく 大吟醸』です。f:id:sakearchive:20190102164552j:image
福井県吉田郡の黒龍酒造のお酒です。

2018年には超高額商品の『無二(むに)』をリリースしたことで話題になった『黒龍』。

既存のブランドに胡座をかかない攻めの姿勢は凄いなーと感心するばかりですね~。

ただ『無二』に関しては気にはなっているものの、流石に異次元すぎる価格なのでちょっと手が出ていません…。

 

話は変わりますが、『無二』のような超高級酒はさておき、日本酒は味わいのクオリティーに比べて価格が安すぎると思います。

4合瓶1000円ちょっとでウマイ酒が買えるのは消費者としては本当にありがたいです。でも、そんなコスパのいいお酒ばかりが売れるようでは酒蔵さん(酒屋さんも)は商売あがったりですよね?

人気のある酒蔵さんには率先して小売価格を引き上げていってほしいと常々思います。多くの酒蔵さんが痩せ我慢をせずに済む「いいお酒が適正価格で売れる」時代がくるといいのですが…。

 

さて、今回いただく『黒龍 しずく 大吟醸』は、6月と10月に出荷される限定商品です。酒袋より自然に滴り落ちる一滴から『しずく』と名付けられたそうです。

4合瓶の価格で5000円(税抜)と『黒龍』シリーズの中でも高額の部類ですが、人気もスゴい!

入手難度で言えば『十四代』レベルとまではいきませんが、『而今』と同列ぐらいですかね。狙ってないと定価ではなかなか購入できないお酒という印象があります。

何せ黒龍酒造のアル添系大吟醸の最高峰ですからね、ちょっと探しただけで買えたら苦労はねぇってもんです。

これまでにも外でいただく機会は何度かありましたが、自宅で飲むのは初めてのことです。ありがたくいただくことにします。

『黒龍 しずく 大吟醸』 淡く滑るような味わいなのに隠せない存在感。この価格帯の大吟醸の中では頭ひとつ抜けているなと再確認しました。

『黒龍 しずく 大吟醸』の裏ラベルはこちらf:id:sakearchive:20190102164614j:image
スペック表も貼っておきます。

原材料 米(国産)、米麹(国産米)、醸造アルコール
使用米 兵庫県東条産山田錦 100%
精米歩合 35%
アルコール分 15度

それではいただいてみましょう。

グラスに口を近づけると、淡く芳しいマスカットやメロンの香り。この優美な香りを嗅ぐと安心して高級酒の世界観に身を委ねられます。

ただし、悪く言えば、高級酒にありがちな安い香りと捉える方もいるかもしれません。私自身も日本酒を飲み始めた頃ならこの香りだけでアガってたと思うけど、今じゃあまり感動しなくなってしまったのが悲しい…。

口に含むとやはりメロン、また微かにライチのようなニュアンスの含み香。液体は艶やかでみずみずしく丸く、表情は淡いままで膨らんできます。

こんなに淡い味わいなのに、主張としてしっかり成立する果実ベースの甘めのアタックは、ほんとスゲーとしか言えないですね。

ダリの言葉を借りるなら「神秘の果汁」。この液体は果汁であって果汁ではない。しかし、果汁ではないが果汁そのものではありませんか!どういうこっちゃ!(笑)

口の中で甘みが膨らんだ後に、意外と苦味もそこそこ感じるのですが、甘さの中に上手く溶け込んでいる印象です。甘み・酸味・苦味の調和が素晴らしいですね。

押し引きの絶妙なバランスはさすが『黒龍』!後味のなんとも言えない淡く滑る抜け感もニクいです。

 

そんなわけで今回いただいた『黒龍 しずく 大吟醸』、神秘性と静謐さが同居するハイレベルな大吟醸酒でした。

やはりいい時の『黒龍』は存在感がありますね。イマイチな年の『火いら寿』や例の氷室を筆頭にダメなときはとことんダメですが…。

立派な外箱も付いているので贈答にもおススメ。贈る相手がよほどのひねくれ者でなければ喜んでもらえると思います(笑)f:id:sakearchive:20190102164646j:image

それではまた。

黒龍酒造といえば、地元限定の純米大吟醸『あどそ』も要チェックです!詳しくはこちら↓

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 黒龍酒造の他のお酒のレビューはコチラ。氷室はコンディション次第でまぁまぁ楽しめることが判明しました(笑)

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