こんにちは、しーたかです。
今回は『黒龍 特吟 生原酒』をいただきました。
福井県吉田郡の黒龍酒造のお酒です。
手貼りの質素なラベルの『黒龍』はあまり見たことがない方も多いかもしれませんね。数少ない酒販店のみで量り売りされているいわゆる氷室シリーズと呼ばれる商品です。
実は2年ほど前に黒龍の氷室シリーズのお酒をいただいたことがあります。
当時いただいたのは吟醸の生原酒でした。ガッツリ生ヒネしていたため、 あまり参考になりませんでしたね。
当時の記事ではなるべくやんわり書いたつもりなんですけど、飲んだときのお酒のコンディションはマジで!最悪で!
「伊勢五~~!よくこんなもの販売したな!」とも思いましたし、同時に「グッドコンディションで飲んでみたいな」とも思っていたんですよね。
で、すっかり忘れていた頃に行きつけの飲食店の兄貴から、しーたかさんの分も1本買っておきましょうか?と打診があり、今回いただく機会に恵まれたというわけです。
ちなみに今回の黒龍の購入店は湯河原の『なだや』さんとのことです。
私は1度も伺ったことがない酒屋さんですが、『黒龍』ファンの方は当然のようにチェックするお店らしいですね…。気軽に飲める角打ちスペースもあるので湯河原方面を訪れる際は寄ってみたいものです。
『黒龍 特吟 生原酒』垂れ口とは別次元の味わい。あくまで特吟の未完成品という印象です。黒龍ファンで未完成のお酒でも愛せる方ならオススメ。
『黒龍 特吟 生原酒』の裏ラベルは…ありません。裏ラベルなし!相変わらず製造年月表記もなし!量り売りならいいんですかね?
ボトルはちゃんと(?)『黒龍』の家紋入りです。
それではいただいてみましょう。
グラスに口を近づけると、バナナやメロン、少しケミカルな香りもします。バナナらしい香りが優勢ですかね。爽やかですがやや粘性というかオイリーさ感じるような?一筋縄では行かない雰囲気を感じます。
口に含むと、うほっ!かなり青々しい ガス感もそこそこ残ってますね。アルコール度数は18度ぐらいなのかな?
『黒龍』らしいメロンを彷彿とさせる果実味もあるにはありますが、アルコール感による刺々しさの方が際立って感じられます。
黒龍の生原酒と聞いて新酒の『垂れ口』をイメージして臨むと、真っ向からラリアットを浴びせられます(笑)
未完成感ハンパねぇ~…いつもの洗練されたスタイルではないですよね。例えるなら足どころか腕すらなしで実戦投入されたジオングみたいな感じ?
いくらジオングでも腕すらなかったらお話にならないと思うんですけど、ファンの方ならダルマ状態のジオングもちょっとだけ見てみたい気がするのではないだろうか。
火入れ・加水で完成する『黒龍』がもし生原酒だったらどうなるんだろう?そんなアナザーストーリーを見てみたい方にはオススメできますが、ただ単に美味しいお酒を飲みたいというだけが目的の方にはオススメはできないかなーという感触です。
2日目以降はケミカルさがやや抜けて、やや落ち着いてくるのでわりと飲みやすくなってきます。ただし、いい変化かどうかは正直自信ないです(笑)
そんなわけで今回いただいた『黒龍 特吟 生原酒』、グッドコンディションではあったものの、ウマイかどうかと言われるとなんとも評価しがたいお酒でした。
『黒龍』が大好きで絶対飲まなければ気が済まない!という方でなければ、火入れの特吟を飲んだ方が無難だと思います。現場からは以上です。
それではまた。
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