こんにちは、しーたかです。
最近は特に意識していたわけではないのですが、香り華やかスッキリタイプのお酒の投稿が続いていました。
たまにはガツンと飲み応えのあるタイプのお酒も紹介しようと思います。
本当は全国各地いろんなタイプのお酒をバランスよく投稿していきたいと思っているのですが、季節やタイミングによってどうしても偏ってしまいがちです…。
というわけで今回のお酒は『みむろ杉 純米吟醸 山田錦 無濾過生原酒 おりがらみ』。
奈良県桜井市の今西酒造のお酒です。創業は万治3年(1660年)。代表銘柄の『みむろ杉(三諸杉)』の由来は以下の通り。
御神体である「三輪山」は古来から「三諸山(みむろやま)」と呼ばれている事、また三輪山では「杉」に神様が宿るとされている事から命名しました。
創業以来長年愛されている商標です。
『みむろ杉』は当ブログでは初登場ですね。ちょくちょく飲む機会があるわりに一度も載せてなかったのは盲点だったー…。
関西方面のお酒の中では、比較的関東でも知名度のある銘柄ですよね。
奈良県のお酒の中では『風の森』の次ぐらいに人気なんじゃないでしょうか?『風の森』が単独トップで、その次に『篠峯』『みむろ杉』あたりが続いてくるイメージがあります。
個人的に『みむろ杉』という銘柄には、米の味を活かした力強い旨みと酸味、また独特の艶やかさを兼ね備えたお酒という印象を持っています。
奈良の酒らしい濃醇さとイマドキのジューシーな味わいが上手いこと融合したハイブリッドなお酒なんじゃないかなーと。
今回いただく『みむろ杉』は季節限定のおりがらみの無濾過生原酒。『みむろ杉』の無濾過生原酒は大好物な上に、おりがらみとなると独特の質感も楽しめそうですね~。
いやーこれは楽しみです。
『みむろ杉 純米吟醸 山田錦 無濾過生原酒 おりがらみ』 旨み・酸味・ガス感が織り成す多面的な味わいは一飲の価値アリ!奈良の酒らしい力強さも感じられます。
『みむろ杉 純米吟醸 山田錦 無濾過生原酒 おりがらみ』の裏ラベルはこちら
ボトルを見ると『おりがらみ』という表記のわりにはけっこう白く濁ってますよねー。少なくとも『うすにごり』と表記するのは躊躇われるレベルで濁ってます(笑)
スペック表も貼っておきます。
原材料 | 米(国産)、米麹(国産米) |
原料米 | 山田錦 100% |
精米歩合 | 60% |
アルコール度 | 16度 |
アルコール度数は16度。無濾過生原酒というカテゴリーにしてはやや控えめな数値ですね。仕込み水には三輪山の伏流水を使用。
「低温長期発酵をさせ、山田錦が秘めるふくらみある甘味と旨みに留意し、醸した純米吟醸酒のおりがらみです。」とのこと。
それではいただいてみましょう!
栓を抜くと「ジュジュジュッ…」とガスが抜ける音が。活性タイプのにごり酒の一部の商品のように開栓注意の代物というわけではありませんが、なかなか活きがいいですね。
グラスに口を近づけると、比較的穏やかにラムネやヨーグルトのような香りが。一見爽やかな香りですが、それでいて何か込み上げるパワーのようなものを感じなくもありません…
口に含むと「ジュワーッ」と音を立てるような溌剌なガス感とともに乳酸系の甘旨みが舌に刺激します。
ぐおおおお、凄まじいジューシーさだ!ボーッとしながら飲んでいた私をガシガシ揺さぶり起こすように、旨みと酸、そして溌剌としたガス感が渾然一体に迫ってきます。
これは何といったらいいんだろう。全然知らない格ゲーで多段ヒット喰らっているようなイメージと言えば少し伝わるだろうか?(伝わらんだろ…)
でも、めちゃくちゃ荒々しいかと言ったらそうでもないんですよね。
おりがらみ由来の霞がかったまるい米の旨みが上手く刺激を緩衝してくれている印象があります。飲みごたえはしっかりあるんですけど、アルコールのきつさはさほど感じませんね。
後味は、甘旨みを絞るようなやや強めの酸味でギュッとキレていくようでした。
そんなわけで今回いただいた『みむろ杉』まじまじ飲んだのは久々でしたが、やっぱり美味しいなぁ。 人気の理由がよくわかる旨口ジューシータイプのお酒でした。
それではまた。
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