こんにちは、しーたか(@s_sakearchive)です。
今回は『神韻(しんいん) ピンクラベル 純米無濾過原酒 吟吹雪 30BY』をいただきました。
奈良県天理市の増田酒造のお酒です。
先日紹介した『神韻 純米無濾過生原酒50 美山錦 30BY』に引き続き、今回も奈良県の『神韻』の紹介です。
『神韻』の杜氏さんは、あのプレミアム焼酎『百年の孤独』の立ち上げに携わった黒瀬宏保さん。
オーク樽熟成の日本酒『神韻 樫樽純米酒』をリリースするなど、焼酎造りで培った技術や発想は日本酒造りにも余すところなく発揮されています。
さて、今回いただく『神韻(しんいん) ピンクラベル 純米無濾過原酒 吟吹雪 30BY』は、前回に引き続き、Twitterで仲良くさせていただいている奈良県のフォロワー様からいただきました。
私の行動範囲では関西方面のお酒が手薄になりがちなので本当にありがたいです!
それにしても『神韻』は、生か火入れの違いこそありますが、本当に無濾過原酒が多いですね~。
『神韻』の名義でいろんなお酒がリリースされていますが、酒蔵さんとして目指す酒質の方向性がはっきりしているのは良いですよね。
ポリシーがはっきりしているお酒ほど、造り手の方の世界観に気持ちよく浸れるものですからね。
『神韻 ピンクラベル 純米無濾過原酒 吟吹雪 30BY』四段仕込みを彷彿させる濃醇な甘旨味が魅力です。
『神韻 ピンクラベル 純米無濾過原酒 吟吹雪 30BY』の裏ラベルはこちら
スペック表も貼っておきます。
原材料 | 米(国産)、米麹(国産米) |
原料米 | 吟吹雪 100% |
精米歩合 | 50% |
日本酒度 | ±0 |
酸度 | 1.8 |
アルコール分 | 16度以上17度未満 |
原料には精米歩合50%の吟吹雪を使用。特に表記はありませんが、吟吹雪ってことは滋賀県産ですかね?
それではいただいてみましょう。
グラスに口を近づけると、バナナやお餅のような香りにややセメダインを思わせるニュアンス。
あぁこの時点で先日いただいた 『神韻 純米無濾過生原酒50 美山錦 30BY』とは全然別物ですね。
口に含むと、やや粉っぽい舌触りでトロリとした丸みのある甘旨味。白玉やバナナ、炊いたお米を彷彿とさせる風味ですね~。
のっけから渋苦甘が渾然となって迫ってくる感じ。何も考えずに「うまー」と言いたくなる素朴な甘味が魅力的です。日本酒度は±0とのことですが、体感としてはマイナス1~3程度に感じました。
フルボディに近いボリュームがあるのに、後味が軽い。どんくささがないのがいいですよね。石川県の『遊穂』あたりもそうですけど、濃醇系のお酒で後味が軽く感じるのは個人的にいいお酒だと思っています。
しなやかでいてしっとりとした酸味こそがこのお酒のキモ。旨味を優しく受け止めつつも程良いキレを形成していきます。
そんなわけで今回いただいた『神韻 ピンクラベル 純米無濾過原酒 吟吹雪 30BY』、先日の 『神韻 純米無濾過生原酒50 美山錦 30BY』と比較すると、共通しているのはボリューム感と酸味ですかね。それ以外は全然別物のお酒だと思います!これだけはっきり違うと並べて飲み比べてみるのが楽しいですよ。
火入れによる落ち着きとまとまり感があっていいですね。熟成にも向いていると思います。
あくまで大雑把に例えればですが、タイプ的には長野県の『勢正宗(いきおいまさむね)』と近い印象です。好きな方は試してみると良いと思います。この粉っぽさとムッチリ感の虜になること受け合いですね。四段仕込みに近い雰囲気のお酒でした。
それではまた。
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