しーたかの日本酒アーカイブ

日本酒の魅力について、もっと語りたくなったからブログを始めたんだ

富山県『太刀山(たちやま) 極寒仕込み 純米 無濾過生酒』これぞ地酒オブ地酒!砺波の吉江酒造はやはり隅に置けない酒蔵さんだと確信しました。

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こんにちは、しーたかです。

今回は富山県のお酒のご紹介。銘柄自体は前から知っていたのですが、改めてその良さを再発見したので記事に残しておきたいと思います。

そのお酒がコチラ『太刀山 極寒仕込み 純米 生酒』です。f:id:sakearchive:20180409152828j:image
砺波市の吉江酒造のお酒です。創業は1948年。代表銘柄の『太刀山』は立山の旧名だとか。

富山の酒と言えばあの『立山』があるので非常に紛らわしいのですが、こちらは『たちやま』です。

ここの酒蔵さんは親子2人だけで造っているため、生産量は超極少。元々はお父さんの代で蔵をたたむつもりだったそうですが「娘が嫁入りするときは自分の蔵の酒を持たせて嫁がせたい」と思い直し、一念発起して蔵を継続させることに。今で言うところの蔵元杜氏になることを決意しました。

「どうせやるなら好きな味の酒で勝負しよう」と、造り始めたのは米の味を引き出した太い酒質のお酒。

見た目(ラベル)こそ地味ですが、本醸造クラスの『太刀山 上撰』でも米の旨みをちゃんと感じられます。

いわゆる「普通に旨い」酒なんですよねー。ちゃんとその土地の味がして「普通に旨い」。これって本当にすばらしいことだと思うんですよねー。

近年の日本酒業界は、地元産の米と水に拘るローカル路線に活路を見いだす酒蔵さんが多くなってきましたね。ネオ地酒ブームとでも言えばいいのでしょうか。

全国区で生き残るため、もしくは世界で戦えるブランドにするために地元へ回帰するという動きですよね、戦略的ローカリズム。

そういったムーブメントがあるなかで、この『太刀山』は戦略的な思惑を全く感じさせないただただ純粋な地酒であるところに個人的に共感を覚えています。

言ってみれば昔から変わらないことをしているだけ。昔から地元の米を使って地元のお客さんのために酒を造る。 テロワールが云々なんて言葉で飾るわけでもなく、地の味をありのままに出している。飾らないその味がどれだけ素晴らしいことか!

いまどき、ここまで地酒のリアルを垣間見れるお酒も少ないと思うんですよね。人気のお酒を飲むのもいいですが、たまには寄り道をして、地方の無名な銘柄を楽しむのもオツだなーと思います。

『太刀山 極寒仕込み 純米 無濾過生酒』オレンジや淡いメロンのような香りとやや厚みのあるボディで飲みごたえ十分!この酒蔵さんの生酒はけっこうイケている商品が多いなぁと再確認しました。

『太刀山 極寒仕込み 純米 無濾過生酒』の詳細情報はコチラ。f:id:sakearchive:20180409152840j:image裏ラベルはなく、表ラベルで完結しています。このラベルの素っ気ない感じはいかにも田舎の地酒って雰囲気がありますね(笑)

スペック表も貼っておきましょう。

原材料 米(国産)、米麹(国産米)
精米歩合 60%
アルコール分 15度

ラベルに記載はありませんが、原料米は五百万石。もちろん富山県産です。また、酒屋さんいわく『無濾過』スペックとのことです。無濾過生なのに原酒じゃないお酒って珍しいですねー。

それではいただいてみましょう。

グラスに口を近づけると、控えめですが柑橘系の香りがしてきます。

オレンジやマーマレードジャムのような香りがメインで、その裏に淡いメロンのようなニュアンスも隠れています。軽快そうでいて、米の味もありそうな雰囲気がプンプンしますね。

口に含むと、メロン系の含み香とともに米の芯を感じるような甘みが舌に乗ってきます。ファーストタッチはトロンとした舌触りでやや凝縮感も感じさせてくれますね。

原酒ではないためか、ジューシーというほど派手さはありませんが、舌の上で煌めきを伴ってビブラートするような存在感もあります。

味わいとしては比較的プレーンな印象。そこそこ厚みを感じさせるわりに、後味はもたつかず軽い余韻を残して切れていくのがいいですね。

そんなわけで今回いただいた『太刀山(たちやま) 極寒仕込み 純米 無濾過生酒』、以前同スペックのお酒を飲んだときに「おっなかなかいけるな」と思った通り、今回もなかなか楽しめました。

思わず杯が進んでしまういい酒ですねぇ~。しかもお値段は1升瓶で税込2400円未満なので、かなりお買い得だと思います。

それではまた。

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