こんにちは、しーたか(@s_sakearchive)です。
今回は『奈良萬 中垂れ 純米無濾過生原酒』をいただきました。
福島県喜多方市の夢心酒造のお酒です。
押しも押されぬ福島県のトップ銘柄『奈良萬』から新酒のシーズンに発売される商品です。
『奈良萬』の中垂れはガチで旨い!これはもう日本酒ファンの間では周知の事実(あえて事実と言っておく)でしょう。
以前、渋谷のセルリアンタワーで開催されていた『ふくしま美酒体験』で飲んだ純米吟醸、純米大吟醸の中垂れはとりわけ圧巻の出来だったなぁ。そんなことを思い出しながら久々に手に取ってみる『奈良萬』。個人的には2年ほど前に飲んだ秋のひやおろしが思ったより微妙な出来だったこともあり少し遠ざかっていました。まぁ『奈良萬』戦線に復帰するかどうか、一定のクオリティが約束された『中垂れ』はちょうどいい試金石になるでしょう。
『奈良萬 中垂れ 純米無濾過生原酒』中垂れにして4合瓶で1500円(税込)未満の圧倒的コスパ商品。屈託のないメロン味に酔いしれるべし!
『奈良萬 中垂れ 純米無濾過生原酒』の裏ラベルはこちら
スペック表も貼っておきます。
原材料 | 米(国産)、米麹(国産米) |
原料米 | 五百万石 100% |
精米歩合 | 55% |
アルコール分 | 17度 |
それではいただいてみましょう。
グラスに口を近づけると、メロンや青リンゴのような爽やかな果実の香りが広がります。ちょっとミントっぽさもあるかな?どちらにせよ『奈良萬』の新酒として極めて予想通りの香りです。
口に含むと、やはりメロンや青リンゴのようなフレッシュな香りとともにボリュームのある甘旨みが膨らみます。果実味に溶け込んだ勢いのあるガス感が心地いい!しかもトロッとしっかり舌に乗ってくる感じがいいですね。
新酒の荒々しさはあれどいやな雑味はなく、あくまでクリアな酒質。舌の上で屈託なく跳ねるジューシーな味わいは出色の出来でしょう。他県のお酒だと『謙信』や『七水』もこういう味の表現が得意ですよね。
後味は軽快な酸味と爽やかな苦味が締めくくります。ドライで心地よい余韻。やっぱり何だかんだ旨いよなぁ。
そんなわけで今回いただいた『奈良萬 中垂れ 純米無濾過生原酒』、新酒にして非常に完成度の高さがうかがえるお酒でした。
オフな要素が極めて少なく、正確に急所を撃ち抜くイメージっていうんですかね。無濾過生原酒だとガチャガチャうるさい質感のお酒も多いですが、今回の『奈良萬』は流石のバランスです。
明るいカラーの酒質でビギナー受けも良いでしょう。プレミア銘柄以外でわかりやすく美味い酒というカテゴリーではやはり『奈良萬』は頭ひとつ抜けていますね。
しかも価格も極めてリーズナブルときたら並みの酒蔵さんじゃ太刀打ちできないよね。これはズルいわー!「価格の歪み」を感じる1本でした。
それではまた。
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