しーたかの日本酒アーカイブ

日本酒の魅力について、もっと語りたくなったからブログを始めたんだ

宮城県『日高見 希望の光 純米吟醸 明けない夜はない』をいただきました。

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こんにちは、しーたか(@s_sakearchive)です。

今回は『日高見 希望の光 純米吟醸 明けない夜はない』をいただきました。f:id:sakearchive:20210311213439j:image宮城県の石巻市の平孝酒造のお酒です。

東北の生活を、景色を一変させた。未曾有の大災害が起きて10年が経った。

「希望の光」「明けない夜はない」。いつもは他人事に聞こえる空疎なフレーズも、実際に被災した者が発すれば、ずしっとした実体を伴って響くものだ。

 

今回いただく『日高見 希望の光 純米吟醸 明けない夜はない』は、東日本大震災が起きた2011年に震災復興酒として発売されたお酒の再リリース版、2021年バージョンです。

以前から再販の声が強かったものの実際に再販されることのなかった『希望の光』。蔵元さんとしても想いが強いお酒だけに、軽々に売り出すことはありませんでした。

しかし、震災から10周年の節目、またこのコロナ禍にあって「皆様と共にこの苦難を乗り越え」たいとの願いから、満を持して発売されることとなりました。この辺の経緯は裏ラベルの文章を一部引用いたします。ぜひ読んでみてください。

 またこの度、東日本大震災の10年の節目として、封印していた『希望の光』を純米吟醸として発売させて頂きます。
 『希望の光』は東日本大震災時に被災したお酒でしたが、全国から大変な反響を呼び、弊社の震災復興の大きな原動力になったお酒です。
 それ故、この銘柄に対する敬意の思いが強く、震災時で販売を完結したつもりでした。
 しかし、コロナ禍で苦悩する今、『希望の光』から感じた勇気と希望を再びこのお酒に込め、皆様と共にこの苦難を乗り越えて参りたいと感じるようになりました。

『日高見 希望の光 純米吟醸 明けない夜はない』外連味のない柔らかで清々しい味わいはまるで『百光』?

『日高見 希望の光 純米吟醸 明けない夜はない』の裏ラベルはこちらf:id:sakearchive:20210311213457j:image

スペック表も貼っておきます。裏ラベルに記載はありませんが、原料米はひとめぼれだそうですね。

原材料 米(国産)、米(国産米)
精米歩合 50%
アルコール分 15度以上16度未満

それではいただいてみましょう。

グラスに口を近づけると、ふわっと穏やかなバナナ主体の柔らかい香りが膨らみます。セメダインらしいニュアンスの香りは、バナナにくるまってオブラートな印象です。

口に含むと、やはりバナナ系の穏やかな甘旨みがゆっくりと膨らみます。

あー思った以上に品がいい。ソフトな食中酒!日高見でこんなに優しいお酒があるんだ?ソリッドってほどではないけど「辛口」のイメージがありますからね。これなら寿司前の肴と合わせてみましょうか。

なんて柔らかく、慈愛に満ちた酒なんだ。屈託なく清々しい液体は、ゆっくり満ちる。ストンと腹に落ちる。余韻もスムースだ。

明るい午後の木漏れ日のような酒。いやぁ、いいなこれは。飲んだことがある方は頷いてくれると思いますが、この普遍的で上質な味わいは、SAKE100の『百光』を連想しました。もっとも、スケール感は異なるよ。しかし向かう方向性は一緒でしょう。

『百光』は日本酒業界の100年先を照らした。『希望の光』は震災の10年先を照らしたのだ。平穏に酒が飲める喜びに感謝しよう。

それではまた。

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