こんにちは、しーたかです。
今回は『綿屋 情熱 特別純米 亀の尾(黒澤米)』をいただきました。
宮城県栗原市の金の井酒造のお酒です。
先日いただいた『綿屋 情熱 純米吟醸酒 山田錦55』に引き続き、君嶋屋のPB「情熱シリーズ」の1本をいただきます。
前回は山田錦、今回は黒澤米の亀の尾。山田錦もいいですが、個人的には亀の尾の方がより好みですかね。情熱シリーズの全商品のなかでもトップクラスの信頼を寄せているお酒です。
冬の食材と非常に相性が良く、とりわけ白子やズワイ蟹と合わせると至福の1杯に。
誰が言い出したのか知りませんが、亀の尾を使用しているお酒は蟹と相性が良いことが多いという話を聞いたことがあります。もちろんモノにもよるでしょうけど、たしかにそうなのかもしれないね~。『綿屋』と同じ宮城県なら『乾坤一』とか?機会があれば深堀りしたいテーマです。
『綿屋 情熱 特別純米 亀の尾(黒澤米)』飲食店なら置いておくだけで通から喜ばれる稀有な酒!冬の食材を引き立たせる名脇役です。
『綿屋 情熱 特別純米 亀の尾(黒澤米)』の裏ラベルはこちら
スペック表も貼っておきます。
原材料 | 米(国産)、米麹(国産米) |
原料米 | 宮城県産 亀の尾(黒澤米) 100% |
精米歩合 | 60% |
酵母 | 宮城酵母 |
日本酒度 | +4.5 |
酸度 | 1.9 |
アルコール分 | 15度以上16度未満 |
それではいただいてみましょう。
グラスに口を近づけると、洋梨や微かにセメダイン系の香りがします。白玉のような丸いニュアンスの香りも感じられる辺りに、冷酒だけでなく燗でもいけそうな感触があります。
口に含むと、クリームを思わせる柔らかい質感で落ち着いた甘旨みが膨らみます。
といっても、開け立てはややハリがあるといいますか硬めです。開栓直後はやや人見知りをするのは『綿屋』の特性なんでしょう。時間経過とともにじわじわ表情が綻んでいくのを楽しめる人じゃないとこの酒の真価を知るのは難しいでしょうね。
温度が上がってからが真骨頂。クリームのような柔らかさから後半にかけてのシャープなキレへの変化は目をみはるものがあります。意外や意外に柑橘的なジューシーさもちょっぴり見せてくれるなど、芸の細かさも見逃せません。
そんなわけで今回いただいた『綿屋 情熱 特別純米 亀の尾(黒澤米)』、冬場の食中酒として常備したい1本でした。
スマートさと味の膨らみのバランスが秀逸。私がよくお邪魔する和食の店でも準レギュラー的な扱いでちょくちょくオンメニューしています。開栓して時間が経っても味は崩れませんし、ハウスワインならぬハウス日本酒的に使いたくなるのはすごく理解できます!
飲食店で仕入れを担当されている方は、ぜひ一度お試しあれ。迷ったら買い、迷わないでも買いな王道の食中酒です。
それではまた。
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