しーたかの日本酒アーカイブ

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宮城県『乾坤一(けんこんいち) 涼風 純米吟醸』開栓後のコンディション安定度は◎。すいすい飲めますが、ほどよく味もありドライめなテイストは乾坤一らしくていいですね!

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こんにちは、しーたかです。

今回は『乾坤一 涼風 純米吟醸』をいただきました。f:id:sakearchive:20190728152224j:image宮城県柴田郡の大沼酒造店のお酒です。

日本酒ファンなら飲んだことはなくても一度は聞いたことがある銘柄でしょう、『乾坤一』。純米酒大国・宮城県の中でも存在感ありますよね。

レギュラー商品のクオリティーの高さは折り紙付き。私も『若手の夜明け』のよう試飲イベントや飲食店などでちょくちょくいただいてますが、米の旨味も出しつつもキレのいいスマートな酒質のお酒が多いなぁという印象ですかね。

徹底して優等生的な酒質を演じるなのかと思いきや、愛国米を使ってお燗で映える旨酒も作っていたり、芸の幅が広いのも見逃せません。

 

さて、今回いただく『乾坤一(けんこんいち) 涼風 純米吟醸』は、一回火入れの夏期限定商品です。

普段だったらスルーしそうな感じではあるのですが、今回は酒屋さんのオススメもあり購入してみました。

原料米は精米歩合50%のササシグレだそうです。宮城県のお酒はそれほど飲む機会が多くないため、私は聞き馴染みのない品種でした。あのササニシキの父親にあたるお米なんですってね。

そうそう、ササニシキで造るお酒はこちらの酒蔵さんの十八番でしたね。その系統のお米で造られるお酒ということは味わいは似たような傾向になるんでしょうか?その辺も楽しみにいただきます。

『乾坤一 涼風 純米吟醸』みずみずしくもややスモーキーな風味。旨みと酸のバランスは上々ですいすいと飲み進められる逸品です

『乾坤一 涼風 純米吟醸』の裏ラベルはこちらf:id:sakearchive:20190728152237j:image
スペック表も貼っておきます。

原材料 米(国産)、米麹(国産米)
原料米 宮城県産 ササシグレ 100%
精米歩合 50%
アルコール分 16度

それではいただいてみましょう。

グラスに口を近づけると、ほのかにバナナやクリーム、またミントのような爽やかなニュアンスの香りを感じます。

口に含むと、バナナや微かにヨーグルトのような風味の甘み旨みが膨らみます。

宮城県の食中酒タイプのお酒によく見られるプレーンな味わいっていうんですかね。気をてらわないオーソドックスな味の進み方はTPOを選ばない安心感があります。

まろやかさも感じられますが、全体的には清涼感がありシャープな印象です。

みずみずしさもある一方、見え隠れする若干のスモーキーなニュアンスはなんなんですかね?

若干の煙たさといいますか、この点を好意的に捉えられるかどうかは個人差が出そうな気がします。福井県の『白岳仙』が好きな方はこのスモーキーさはむしろ大好物かもしれません(笑)

後味はカラッとした酸味とともにドライにキレていきます。この辺は実に乾坤一らしいなぁという感じですかね。

また特筆すべきは、開栓後のコンディションの良さでしょう。開栓後、何日経っても美味しい味わいをキープして出来るのは頼もしい限りですね!というか開栓後数日よりも開栓1ヶ月後以上経ってからの方が断然美味しく感じました。

これは飲食店で重宝されるハズですよ。改めて安定感のあるお酒だと思いましたね。

それではまた。

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