しーたかの日本酒アーカイブ

日本酒の魅力について、もっと語りたくなったからブログを始めたんだ

山口県『獺祭(だっさい) 純米大吟醸 スパークリング45』日本酒のスパークリングで迷ったらひとまずコレ買っとけ的な1本。45%、いや85%の人は満足するでしょう!

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こんにちは、しーたか(@s_sakearchive)です。

今回は『獺祭(だっさい) 純米大吟醸 スパークリング45』をいただきました。f:id:sakearchive:20201113213030j:image
山口県岩国市の旭酒造のお酒です。

これぞまさに説明不要のメジャー銘柄ですね。ひと昔前はまったくの泣かず飛ばずで廃業の危機もあったそうですが、製造するすべてのお酒を純米大吟醸規格に切り替えるドラスティックな改革が効を奏し、世界にも通用する人気銘柄へと成長しました。

一時期は人気に生産量が追い付かず、品薄でなかなか買えない時期もありましたよねー。あの頃はどこの酒屋さんも度重なる「獺祭ないの?」攻めに悩まされたんじゃないでしょうか?(笑)

近年は生産量が格段に上がったおかげで、百貨店や酒販店でよく見かけるようになりましたね!生産量を増やして、味が悪くなったという向きもありますが、客観的に見て全然そんなことはないと思うんだけどなー。味が悪くなったと思うなら、おそらくあなたの嗜好が変わっただけのことでしょう。

昔も今も獺祭は獺祭。「量も追いつつ、質も追う」スタイルは素晴らしいことだと思います。

で、今回いただく『獺祭(だっさい) 純米大吟醸 スパークリング45』は、獺祭ブランドの中でも数少ないスパークリングタイプの日本酒です。

4合瓶で2000円程度と比較的手頃な価格帯なのがうれしい!日本酒に限らずスティルワインやスパークリングワインも含めて、庶民が気軽に手を出せる金額って何だかんだで2000円程度がいいところだと思うんですよね。

この価格にして精米歩合45%で瓶内二次発酵のお酒が飲めるってすごい時代だよな。いや、時代というより獺祭がすごいのか?

『獺祭 純米大吟醸 スパークリング45』開栓注意のただし書きもありますが、きちんと冷やして揺すらずに開ければ比較的開栓は容易。押さえるところをきちんと押さえた獺祭らしい素直なテイストの大吟醸酒ですね。

『獺祭 純米大吟醸 スパークリング45』の裏ラベルはこちら

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てっきりコルク栓かと思っていましたが、シャンパンストッパーなしで栓ができる優しい設計。しかし、ボトルの首の部分が見えないので、開栓する際に泡がどれぐらい上がってきているのかがわかりづらいという欠点も(笑)

スペック表も貼っておきます。

原材料 米(国産)、米麹(国産米)
原料米 山田錦 100%
精米歩合 45%
アルコール分 15度

それではいただいてみましょう。

開栓注意の但し書きがボトルの肩に吊り下がっていましたのでややビビっていましたが、まったくの杞憂で難なく開栓できました。もちろん個体差はあるでしょうが、ガス圧はそんなに強くないんじゃないかな?

まーそれもそのはずで、獺祭ぐらい売れている酒が毎回毎回噴きこぼすような元気なお酒を作っていたら、クレームの嵐になってかなわんですよね(笑)その点、新政の『天蛙(あまがえる)』は毎度よくあれだけのものが造れるなと思うわけですよ!

グラスに口を近づけると、青リンゴやパイン、白桃のような香り。華やかではあるものの、派手というほど派手な香りでないのがいいですね。清澄なニュアンスはいかにも獺祭らしいといえば獺祭らしいかも。

口に含むと、やはり桃や青リンゴ系の親しみやすいクリアな甘みが膨らみます。あぁやっぱり素直な酒質だよねー。滓由来のシルキーさもあって繊細でストレートな果実感をヴェールのように柔らかく包みます。

後味はわずかにグレープフルーツっぽい、と言ってもかなりさりげない酸味でさらりとした抜けの良さを感じます。苦味も控えめでひっかかりを感じる要素が少ないのは流石です。

個人的には、もう少しガスが強いとより好みかなーと思わないでもありませんが、獺祭の優美な味わいが活きるのはこれぐらいのガス圧なんだろうなーとも思う。商品としての完成度はやはり素晴らしいものがありますね。

 

そんなわけで今回いただいた『獺祭(だっさい) 純米大吟醸 スパークリング45』、低価格で購入できるスパークリング日本酒としては、ケチのつけようがない模範的なクオリティーのお酒でした!

日本酒のスパークリングで何を買ったらいいか。迷ったらこれでよくないか?一度は通ってみて、それから自分の好き嫌いを考えてもいいよね。スパークリング日本酒を飲む際のものさしと言うか、ひとつの基準になるお酒だと思いました。

唯一の難点はガスがやや弱めなので炭酸が抜けるのも早いということぐらいかな。出来ることなら開栓当日に飲み切ってしまうのがオススメです。味わい的にもアルコール度数的にも比較的サクッと飲めてしまうお酒なので、大した問題ではありませんけどね。

一度で飲みきれない方はハーフボトルもありますのでぜひぜひ!「えー今さら獺祭?」なんて方もたまには飲んでみるといいですよ。

それではまた。

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