こんにちは、しーたかです。
今回は『十旭日(じゅうじあさひ) 純米吟醸 夏仕立て』をいただきました。
島根県出雲市の旭日酒造のお酒です。
燗酒マニアにはお馴染みの『十旭日』。熟成酒も多く、ほとんどの商品を無濾過で出荷するなど、実に山陰地方らしい骨太な味わいのお酒だなぁという印象を持っています。
ところでこの銘柄、読み仮名なしで初見で「じゅうじあさひ」と読める人はいるんですかね?(笑)
『十旭日』の銘柄の由来については、公式HPの記載を引用します。
明治40年、当時は東宮だった後の大正天皇が山陰地方を巡幸の折、侍従長の木戸孝正侯に献上した酒が「天下一の美酒なり」と賞賛され、「旭日」の揮毫を受けました。
また、7代目の当主が能勢の妙見山を篤く信仰しており、「切竹矢筈十字」の紋章を御守りとして大切にしていました。
後にこの二つが組み合わさり、「+旭日(じゅうじあさひ)」として現在に至っています。
さて、今回いただく『十旭日 純米吟醸 夏仕立て』は、『十旭日』では唯一の夏期限定商品です。
先述したように『十旭日』は力強いお酒が多いので、個人的には「夏酒なんてやっているんだ!」と思いましたが、調べてみると結構前から毎年リリースされているようですね。全然知らなかったです…せっかくなので試してみましょうね。
『十旭日 純米吟醸 夏仕立て』冷酒だけでなく燗でも楽しめる仕上がりは頼もしい限りですよね~。タコのカルパッチョや唐揚げと合わせて夏を乗りきりたいです。
『十旭日 純米吟醸 夏仕立て』の裏ラベルはこちら
スペック表も貼っておきます。
原材料 | 米(国産)、米麹(国産米) |
原料米 | 島根県産 佐香錦 100% |
精米歩合 | 55% |
日本酒度 | +6.5 |
使用酵母 | 島根K-1酵母 |
アルコール度数 | 15度以上16度未満 |
それではいただいてみましょう。
グラスに口を近づけると、果実感というにはあまりに淡いがメロンやキウイ、あと奥の方から乳酸っぽい香りもしてきます。
一見爽やかそうですが、僅かにスモーキーなニュアンスもあったり一筋縄でいかない雰囲気は香りから感じますね。
口に含むと、若干のみずみずしいニュアンスとともに程よい厚みの旨みがワイドに膨らみます。やはり夏酒だけあって思っていたよりクリーンで飲みやすいですね。
裏ラベルの「スリム」と言うのはいい表現で、たしかに均整のとれた細マッチョなイメージがわいてくるお酒です。旨みの芯には乳酸系のコクもあり「これが十旭日の夏酒ね、なるほどねー」と膝を叩きたくなる納得感があるんですよねー。
後味は厚みを保ちつつもシャープで軽快な酸味、ほろ苦さも加わってドライにキレていきます。
そんなわけで今回いただいた『十旭日 純米吟醸 夏仕立て』、パワー系の夏酒としてはけっこういいんじゃないでしょうか!
『十旭日』のイメージで飲むと出力がやや弱く感じますけど、お燗しても普通に旨いです。冷酒でも燗酒でもおいしい塩梅
個人的に試したところだと、タコを使った料理と相性がよかったです。タウリン×十旭日で暑い夏も乗りきれそうな予感…!
それではまた。
夏を制するものだけが酒を制する(?)夏酒特集です。よろしければこちらも是非ご覧ください↓