こんにちは、しーたかです。
今回は『H.森本 もったいない卸し 純米吟醸原酒』をいただきました。
静岡県菊川市の森本酒造のお酒です。
いわゆる典型的な静岡吟醸とは別の山を登る『H.森本』。万人に薦める気は更々ありませんが、気になる方は一度ぐらい飲んでみるといい。いや一度じゃダメか、2、3本ぐらいは試してみてほしい。
社長のキャラの濃さから来るクセの強すぎるネーミングからはいい意味で想像できない「まっとうに旨い酒」なんだよねー。前回いただいた夏酒の『H.森本 純米にごり酒 ドブロクっぽい仕立てEX』も趣味と実益をかねた(?)なかなかの佳作でありました。
今回いただく『H.森本 もったいない卸し 純米吟醸原酒』も、森本ファンならネーミングからしてニヤリでしょう(笑)秋に出荷されるいわゆる『ひやおろし』の類のお酒です。
曰く「あまりにお気に入りのタンクで出荷するのがもったいない」ぐらいの出来の良さとのことです。
丹精を込めて作った酒の出来がいいと、手放し難い気持ちになるんですかね?いつか森本氏にこのネーミングに至った際の心情をじっくり伺ってみたいものです。適当にはぐらかされそうな気もしますが…(笑)
『H.森本 もったいない卸し 純米吟醸原酒』常温・燗で飲む酒が好きな方は一度試してみてほしいですね。森本、いい酒です。
『H.森本 もったいない卸し 純米吟醸原酒』の裏ラベルはこちら
スペック表も貼っておきます。
原材料 | 米(国産)、米麹(国産米) |
精米歩合 | 55% |
使用酵母 | 協会1401号 |
日本酒度 | +1.5 |
酸度 | 1.8 |
アルコール分 | 17度以上18度未満 |
それではいただいてみましょう。
グラスに口を近づけると、麹やバナナ、ふくよかといいますか、鈍重なニュアンスの香りといいますか、好みがはっきりわかれそうな感じですね。
口に含むと、まろやかでボリュームのある甘旨み、そして栗や餅、バナナの風味が豊かに広がります。
なかなかに腰の座ったお酒ですね~。決して重すぎるわけではありませんが、重心の低さを感じます。渋味苦味もあるが非常にソフトな質感で心地よいです。
ふっくらとした旨みというのはこういうことだね。常温付近でいただくと、思い浮かぶのは美味しいドーナツを食べたときのほっくり感!この風味はたまらんですな~。
アルコール度数なりの飲み応えもありますが、全体的に丸みを帯びた包容力のある質感に仕上がっています。
本当はもっと寝かせても旨いんだろうけどねー。リリース直後に開栓してもけっこう楽しめるかと思います。飲めば「もったいない」気持ちも少し伝わるかも?
それではまた。
静岡県のオススメのお酒をピックアップしました。こちらもぜひご覧ください↓