しーたかの日本酒アーカイブ

日本酒の魅力について、もっと語りたくなったからブログを始めたんだ

静岡県『H.森本 もったいない卸し 純米吟醸原酒』森本酒造の秋の限定酒は栗やバナナのような丸い味わいが魅力的。たしかに「もったいない」と言いたくなるね(笑)

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こんにちは、しーたかです。

今回は『H.森本 もったいない卸し 純米吟醸原酒』をいただきました。f:id:sakearchive:20201004173724j:image
静岡県菊川市の森本酒造のお酒です。

いわゆる典型的な静岡吟醸とは別の山を登る『H.森本』。万人に薦める気は更々ありませんが、気になる方は一度ぐらい飲んでみるといい。いや一度じゃダメか、2、3本ぐらいは試してみてほしい。

社長のキャラの濃さから来るクセの強すぎるネーミングからはいい意味で想像できない「まっとうに旨い酒」なんだよねー。前回いただいた夏酒の『H.森本 純米にごり酒 ドブロクっぽい仕立てEX』も趣味と実益をかねた(?)なかなかの佳作でありました。

sakearchive.hatenablog.jp

今回いただく『H.森本 もったいない卸し 純米吟醸原酒』も、森本ファンならネーミングからしてニヤリでしょう(笑)秋に出荷されるいわゆる『ひやおろし』の類のお酒です。

曰く「あまりにお気に入りのタンクで出荷するのがもったいない」ぐらいの出来の良さとのことです。

丹精を込めて作った酒の出来がいいと、手放し難い気持ちになるんですかね?いつか森本氏にこのネーミングに至った際の心情をじっくり伺ってみたいものです。適当にはぐらかされそうな気もしますが…(笑)

『H.森本 もったいない卸し 純米吟醸原酒』常温・燗で飲む酒が好きな方は一度試してみてほしいですね。森本、いい酒です。

『H.森本 もったいない卸し 純米吟醸原酒』の裏ラベルはこちらf:id:sakearchive:20201004173742j:image
スペック表も貼っておきます。

原材料 米(国産)、米麹(国産米)
精米歩合 55%
使用酵母 協会1401号
日本酒度 +1.5
酸度 1.8
アルコール分 17度以上18度未満

それではいただいてみましょう。

グラスに口を近づけると、麹やバナナ、ふくよかといいますか、鈍重なニュアンスの香りといいますか、好みがはっきりわかれそうな感じですね。

口に含むと、まろやかでボリュームのある甘旨み、そして栗や餅、バナナの風味が豊かに広がります。

なかなかに腰の座ったお酒ですね~。決して重すぎるわけではありませんが、重心の低さを感じます。渋味苦味もあるが非常にソフトな質感で心地よいです。

ふっくらとした旨みというのはこういうことだね。常温付近でいただくと、思い浮かぶのは美味しいドーナツを食べたときのほっくり感!この風味はたまらんですな~。

アルコール度数なりの飲み応えもありますが、全体的に丸みを帯びた包容力のある質感に仕上がっています。

本当はもっと寝かせても旨いんだろうけどねー。リリース直後に開栓してもけっこう楽しめるかと思います。飲めば「もったいない」気持ちも少し伝わるかも?

 

それではまた。

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