こんにちは、しーたか(@s_sakearchive)です。
今回は『常山(じょうざん) 純米吟醸 槽場初詰 随一』をいただきました。
福井県福井市の常山酒造のお酒です。蔵の名は「とこやま」ですが、銘柄は「じょうざん」と読ませる変則タイプの難読銘柄ですね(笑)
当ブログではほぼ3年ぶりの登場ですかね。以前は夏の限定酒を紹介しました。『常山』はレギュラー商品の底が固いだけでなく、季節商品のクオリティーの高さにも定評があります。sakearchive.hatenablog.jp
ちょっと前までは、福井県で辛口のお酒といえば『常山』の名が真っ先に上がるほどガツンと辛い酒質がウリでした。
まー良くも悪くもクラシックな大辛口って感じの味わいだったところ、数年前に蔵元の息子さんが杜氏を務めるようになり、じわじわとモダン寄りな味わいにシフトしている印象ですね。
ドライな酒質はそのままに、時代に合わせたマイナーチェンジが効を奏したのか、首都圏でもよく見かけるようになりました。
さて今回いただく『常山 純米吟醸 槽場初詰 随一 生』は、福井県の美山地区で契約栽培された五百万石で造られる純米吟醸酒です。
出来たままの無濾過生原酒をそのまま瓶に直詰しているとのことなので、フレッシュで溌剌とした味わいが期待できますね。
しかも今回は令和初のヴィンテージということでどんな味わいに仕上がっているのか非常に楽しみです。
『常山(じょうざん) 純米吟醸 槽場初詰 随一 生』グレープフルーツのような酸味がほどよくジューシーでドライな味わいを形成。
『常山(じょうざん) 純米吟醸 槽場初詰 随一 生』の裏ラベルはこちら
スペック表も貼っておきます。
原材料 | 米(国産)、米(国産米) |
原料米 | 福井県産 特別栽培米 五百万石 100% |
精米歩合 | 麹米 50% 掛米 60% |
アルコール分 | 16度以上17度未満 |
それではいただいてみましょう。
グラスに口を近づけると、ラムネやハーブのような青々しい香り。ほとんど隠れていますがごくごく微かにスモーキーなニュアンスもありますね。
口に含むと、ガス感とともにほのかに青リンゴを思わせるみずみずしい甘み。味のボリュームはミディアム程度ですかね。
無濾過生原酒ですがアルコール度数はそれほど高くはないため、荒々しさはある程度抑えられている印象です。
また、含んだ瞬間は甘みもありますが、全体的にはグレープフルーツのような酸によってかなりシャープな仕上がりですね。
さりげないジューシーさとドライさは近年の『常山』の持ち味なのかなーという気がします。
そんなわけで今回いただいた『常山 純米吟醸 槽場初詰 随一 生』、フレッシュでグレープフルーツのような酸味が特徴的な1本でした!
最近の『常山』もドライはドライですが、やはりそれほど以前ほどガツンと辛い酒質ではなくなってきましたよね。洗練された今の味は首都圏でも受け入れらやすいだろうなぁと思います。
それではまた。
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