しーたかの日本酒アーカイブ

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静岡県『傳一郎(でんいちろう) 純米吟醸 手造り生 60%』静岡型吟醸の模範演舞。柔らかくも芯のある旨みにカラッと爽快なドライさが追従する逸品です。

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こんにちは、しーたかです。

今回は『傳一郎(でんいちろう) 純米吟醸 手造り生 60%』をいただきました。f:id:sakearchive:20200820200641j:image
静岡県外ではあまり有名ではないかもしれません。オールドスクールな静岡吟醸の『國香(こっこう)』がメイン銘柄の酒蔵さんです。

個人的には正統派な江戸前寿司のような安心感のある酒質が長所なのだと思っています。ありていに言えば地味な酒です、でもそこがいい!造る人の温度が伝わるような柔らかな風味が地元の通人に愛されるんでしょうねー。

今回いただく『傳一郎 純米吟醸 手造り生 60%』は夏の時期に発売される限定商品です。

蔵元杜氏の方は、静岡吟醸の礎を築いた故・河村傳兵衛氏の一番弟子ということから、『傳一郎』のネーミングにされたそうです。

『傳一郎 純米吟醸 手造り生 60%』感性があるから感激がある。いやいや、いい酒があればこそ感性は磨かれるのです!ドライ寄りの日本酒としてはこの夏のベストでした。

『傳一郎 純米吟醸 手造り生 60%』の裏ラベルはこちらf:id:sakearchive:20200820200651j:image
スペック表も貼っておきます。

原材料 米(国産)、米麹(国産米)
原料米 山田錦 100%
精米歩合 麹米 50% 掛米 60%
日本酒度 +8.0
酸度 1.3
アミノ酸 1.1
使用酵母 静岡吟醸HD-1
アルコール分 15度以上16度未満

それではいただいてみましょう。

グラスに口を近づけると、控えめながらメロンを主体とした青々しい香り。わりとハーブっぽいといいますか、ボタニカルなニュアンスも。一見とっつきやすそうに見えるも、一筋縄で行かなそうな雰囲気がビンビン伝わります(笑)

口に含むと、新芽やハーブのような香りとともにみずみずしい旨みが膨らみます。おおっなんとしなやかなアタック…!生酒らしい甘みよりも、爽やかながらに芯のある旨みの方がより強く感じます。

1日目はけっこう硬いぐらいでしたが2日目以降は柔らかい風味も出てきます。初日ですべてを判断するのは早計ですね、朗らかでいて抑えの効いた旨さがたまらないし、気風の良いドライなキレが気持ちいい。

これは間違いなく地の魚と相性いいでしょうね~!なんでこういうときに限って気の利いた酒肴を用意していなかったのか。

辛口好きな方は飲むしかないですよ。ベテランのバーテンダーがつくるマティーニのよう。スパーンとキレていく。いい意味で純米規格の生酒とは思えないですね(笑)

たまたま気が向いて購入してよかったです。来年の夏もマストで買おう!

それではまた。

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