こんにちは、しーたか(@s_sakearchive)です。
今回は『冬ひらん 純米無濾過生原酒』をいただきました。
九州地方の新たなブレイク候補として押さえておきたいのがこちらの『飛鸞(ひらん)』。長崎県平戸市の森酒造場のお酒です。
私がこちらの銘柄を初めて知ったのは2018年に開催された『日本酒フェア』でのこと。『浦霞』での修行を終えた若い蔵元杜氏の兄さんが、リニューアルした『飛鸞』を引っさげて長崎県ブースを盛り立てていらっしゃいました。当時試飲した際は福島県の『生粋左馬(きっすいひだりうま)』に近いタイプだなぁと思ったのを覚えています。
「これは2~3年以内に来るぞ、間違いねぇ!」と当時は思ったですのが気づけば今年で早3年。えっもう3年!?青田買いしそうな酒販店(どことは言わない)がサクッと取引を始めるだろうなと睨んでいたものの、いまだに首都圏でさっぱり見かけないのが謎ですよね~~。
プロのバイヤーの目から見るとまだまだなんですかね?私はけっこうイケていると思ったんだけどなぁ。
で、正直存在を忘れかけていたのですが、たまたま寄った横浜駅のクイーンズ伊勢丹で偶然の再会を果たします。おおおお!そういえば2020年から伊勢丹で取り扱いが始まったんだったっけ!
今回いただく『冬ひらん 純米無濾過生原酒』は冬期に発売される新酒のお酒。アイテム数に関してはあえて絞っているのか商品ラインナップが少ない『飛鸞』の中では貴重な季節商品です。
平戸の棚田を描いた素朴な絵のラベルは、蔵元杜氏の生真面目で純朴なひととなりに重なるようでいい感じなんですよねー。あれから約3年。どんな時間を過ごしてきたのか楽しみでなりませんよ。
『冬ひらん 純米無濾過生原酒』圧倒的なパフォーマンスとまではいかないものの、クオリティーの片鱗を見せてくれる佳酒。次はレギュラー酒も飲むしかないですね。
『冬ひらん 純米無濾過生原酒』の裏ラベルはこちら
スペック表も貼っておきます。
原材料 | 米(国産)、米麹(国産米) |
原料米 | 山田錦 100% |
精米歩合 | 60% |
アルコール分 | 16度 |
それではいただいてみましょう。
グラスに口を近づけると、メロンや青リンゴを思わせる青く爽やかな果実香が広がります。
口に含むと、溌剌としたガス感に促されるように青リンゴ系のクリーンな甘みが膨らみます。
超ド鉄板な吟醸新酒スタイルですね~。しかし冬はこれよ、これ!エネルギーに満ち溢れた液体が生きている実感をもたらしてくれる。ジューシーでいて鮮やかすぎないシンプルな味の構成がいいですね。
酸味や苦味は軽快、バランスがよくついつい杯が進むお酒ですね。ゆっくり飲むつもりがサクッと飲み干してしまいました。
そんなわけで今回いただいた『冬ひらん 純米無濾過生原酒』、新酒の醍醐味をストレートに表現したお酒でした。
ただし、100万回は出会ったであろうオーソドックスなスタイルだけに、もう一皮剥けないと差別化が難しいよなーという気がします。新酒なのでいろんな酒蔵と似たり寄ったりな味になるのは致し方ないところですけどね。
同蔵のお酒なら『飛鸞 純米65』や『飛鸞 純米50』あたりの火入れの方が面白いでしょうし、今度はちゃんと機会を設けてレギュラー酒も紹介しようと思います。
購入される方は酒蔵の公式ページがオススメです↓
冬ひらん 純米無濾過生原酒(おりがらみ) | 平戸路の蔵元 森酒造場
それではまた。
九州方面の人気銘柄をピックアップしました。『飛鸞』もこれらのスター銘柄に続くのか?これからが楽しみです。