こんにちは、しーたかです。
当ブログもようやくもう少しで200記事に達するかというところまできました。
ブログを始めた当初は「全国各地の日本酒をバランスよく紹介していこう」と思っていたのですが、実際のところ北信越、東北地方のお酒ばかりに偏ってしまいました。
住んでいるエリアや個人的な嗜好の問題もありますけど、なかなかうまくいかないものですね…(笑)
そんな話は置いといて、今回は当ブログ初となる北海道の日本酒のご紹介。
それがコチラ『二世古 純米吟醸原酒 秋あがり』です。
秋らしい味のあるラベルですね。こちらは北海道・倶知安(くっちゃん)町にある二世古酒造のお酒です。
北海道なので当たり前といえば当たり前ですが、豪雪地帯にある酒蔵さんです。冬期は雪が積もると天然のかまくらのように酒蔵がすっぽり囲まれてしまうそうですね。また、二世古酒造では杜氏を雇っておらず、蔵元さんが直々に造りに入っています。
ポリシーは『割り水をしない』こと。すべてのお酒を加水調整をせずに出荷します。
『二世古 純米吟醸原酒 秋あがり』上質な甘みは円熟を迎え一段上のステージへ。これは秋あがり以外も積極的に飲まなければ…!
裏ラベルはこちら
酒米には北海道共和産の酒造好適米『彗星』を使用。北海道のオリジナルの酒米ですね。厳寒地の北海道ではお米の栽培が難しいという事情がありますが、品種改良の賜物で、近年は良質な酒米を生産できるようになりました。
特にこの『彗星』という酒米は、最近では本州の酒蔵さんも使うところが増えてきている印象があります。
有名なところだと、あの『田酒』も『彗星』仕込みのお酒をリリースしています。
スペック表も貼っておきましょう。
原材料 | 米(国産)、米麹(国産米) |
原料米 | 共和産『彗星』100% |
精米歩合 | 55% |
アルコール分 | 17度 |
それではいただいてみましょう!
香りは穏やかで品のいいマスカットや桃のようなニュアンス。おぉこれは結構期待できそう。上品でいて芯もある。なかなかにハイグレードな酒質を予感させます。
口に含むと、飲み口は軽く、ブドウのような含み香とともにほんのりとした甘みが口のなかに広がります。
飲んで真っ先に連想したのは『村祐』の常磐ラベル。透明感のある上質な甘みがたまらないですね!玉のように輝くその味わいは『東洋美人』のそれにも近い気がします。
甘みが最高潮に達したあとは、長めに余韻を残しながら滑らかにフェードアウト。
おぉこれは素晴らしい!『二世古 純米吟醸原酒 秋あがり』正直そこまで期待していなかったのですが、なかなかイケてますね。
今度はレギュラーの商品も飲んでみたい! そう思わせてくれる誘因力のある地酒でした。
それではまた。