こんにちは、しーたかです。
最近、日本酒関連のニュースを見ていたら、気になる記事を見つけました。
特殊膜を使った日本酒発売…!?これはいったいどういうことなのでしょうか?
記事を読んでみると
酒造メーカー清水清三郎(せいざぶろう)商店(三重県鈴鹿市)が30日、日本酒「concentration(コンセントレーション) 作(ざく) 凝縮 H」を販売店限定で売り出す。三菱化学が開発した特殊な膜を使って、香りやうまみ成分を高めたのが特徴。昨年の伊勢志摩サミットで試作品が提供され、話題を呼んでいた。
とのこと。「え、これ、日本酒の未来を変えうる画期的な技術じゃないか?」ということで、もう少し調べてみることにします。
日本酒を濃縮させるゼオライト膜「Konker(コンカー)」は三菱化学グループが開発!省エネルギーで環境にも優しいスグレものです。
調べてみると、日本酒を濃縮させるという特殊な膜の正体は、三菱化学(現・三菱ケミカル)が開発したゼオライト膜「Konker(コンカー)」と言われるものでした。
かいつまんで説明すると、Konkerと言われるゼオライト膜には、分子が小さい水だけが通る無数の微細孔があり、膜に日本酒を通すことで、水だけ分離させることが出来るそうです。
これはイメージ図を見るとわかりやすいです。
エタノール分子と旨味成分を残して、水分子が分離されている様子がよくわかりますね!
ゼオライト膜を利用した装置で日本酒を濃縮(つまり脱水)させると、水以外のアルコール、有機酸、アミノ酸、芳香成分、糖類などの成分濃度が高くなるというわけです。
従来、水を含む液状食品を濃縮するとなると、蒸留のように液体を加熱して水を蒸発させる手法が一般的でしたが、加熱を伴う蒸留によると、熱に弱い旨味成分や香気が変性してしまうという問題点がありました。
その点、ゼオライト膜を利用する手法によれば、熱を加える必要がないため、香りや旨味成分を保ったまま濃縮させることが出来るというメリットがあります。
特殊膜で濃縮した日本酒『concentration 作 凝縮H』は三重県・鈴鹿の清水清三郎商店の新商品!食後酒として楽しむ新しいカタチの日本酒だ!
ゼオライト膜による日本酒の濃縮ーーーこの先進的なアイデアを取り入れて実用化したのは、三重県の清水清三郎(せいざぶろう)商店。
三重県・鈴鹿にある清清三郎商店は代表銘柄『作(ざく)』で有名な酒蔵ですね
2016年は、伊勢志摩サミットに出品、全米日本酒鑑評会で金賞を受賞するなど、一躍知名度を広めた一年になりました。
今回発表された『concentration(コンセントレーション) 作 凝縮H』は、同社の純米酒『作 穂乃友』をゼオライト膜で濃縮・脱水し、香り・旨味成分を高めたもので、アルコール度数はなんと30度とかなり高めの度数設定!「食後酒として飲んでほしい」とのことなので、グラッパやマールを飲むようなイメージなのでしょうか。
『concentration 作 凝縮H』は、はせがわ酒店パレスホテル東京店にて3/30(木)から発売開始!
そんな気になる『concentration 作 凝縮H』は、はせがわ酒店パレスホテル東京店にて2017年3月30日(木)から取り扱いが開始されます。
気になるお値段は、375mlで5000円(税抜)とかなり高額ですが、ガブガブ飲むものでもないですし、食後酒と考えたらそんなものなんでしょうかね。
はせがわ酒店さんが、この新商品をどの程度仕入れているかはわかりませんが、当面は一店舗のみでの販売ということなので、発売開始直後はかなり品薄になるのではないかと予想されます。
気になる方は、早めに確保したほうがよさそうです!私も入手するか、どこかで飲んだらレポートしますねー!
それではまた。