こんにちは、しーたかです。
今回は『亀齢萬年 純米吟醸原酒五拾 生酒』をいただきました。
日本酒で『亀齢』というと長野県の『信州亀齢』も人気ですが、こちらは広島県・西条の亀齢酒造のお酒です。
広島の『亀齢』をお家で飲むのは初めてですね。外飲みで出会うときは十中八九、『辛口純米 八拾』なイメージですよ。
冷酒でもそこそこ、燗ならより旨さを実感する1本です。「コスパの良い日本酒といえば?」の問いに高確率で名の上がる商品であり、酒質も強靭。飲食店の方にとっては使い勝手がいいんでしょうね。1合600円~800程度で提供しているお店が多く、飲む側としても安く飲みたいときの逃げ道としてありがたいお酒です。
さて、今回いただく『亀齢萬年 純米吟醸原酒五拾 生酒』は、古代米である線状心白米を使用した1本です。
裏ラベルの表記を見た時は、線状心白のお米を使っているのかぁと思ったのですが、そうではなく『線状心白米』という品種のお米があるんですね。
大正時代まで盛んに栽培されていたようですが、栽培が難しいこと、また低収量を理由に徐々に姿を消していったそうです。
農薬を全く受け付けない野生品種と聞くと、酒飲みとしてはロマンを感じます。効率性を犠牲にしても育てたいお米ってどんなものなんでしょうね。
『亀齢萬年 純米吟醸原酒五拾 生酒』マーマーレードの香りと太い旨みがクセになります。
『亀齢萬年 純米吟醸原酒五拾 生酒』の裏ラベルはこちら
スペック表も貼っておきます。
原材料 | 米(国産)、米麹(国産米) |
原料米 | 広島県造賀産線状心拍米 100% |
精米歩合 | 50% |
アルコール分 | 17度 |
それではいただいてみましょう。
グラスに口を近づけると、マーマレード、柑橘、セメダイン系の香りがします。
口に含むと、柑橘系の香りともに凝縮感のある甘旨みがダイナミックにうねりを上げて膨らみます。
柑橘でもこれは…オレンジを皮ごと漬け込んだような風味といえばわかりやすいですかね。野性味あふれる太い旨みとフレッシュ感の融合、ジューシーさの中にはパインらしさも潜んでいます。しかししかし!花陽浴好きな人にそのまま薦められるかと言えば違うのよね(笑)
後半は太めの酸でズバッと切れていきます。重心の低い濃醇な味わいながら決して野暮ったくないのがいいですね。むしろ余韻は爽やかなのよね。
『亀齢』は本質を掴めるほど飲んでいないので何とも言えませんが、面白い酒だなぁと思います。
古代米使用酒飲み比べの会をやるとしたら必須アイテムですね。
それではまた。
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