こんにちは、しーたかです。
日本酒業界は、一時期の大量生産の時代が終わり、近年では各メーカーが他社との差別化を図る個性の時代に突入しつつあります。
今回はそんな現在の日本酒シーンを象徴するような個性的なお酒を紹介します。
それがコチラ、広島県のお酒『富久長(ふくちょう) 白麹 シェルラバーズ』です。
東広島市安芸津町の酒蔵・今田酒造本店のお酒です。
今田酒造本店のホームである安芸津町は瀬戸内海からほど近く牡蠣の養殖が盛んな地域として知られています。
今回いただく『富久長 白麹 シェルラバーズ』は千葉県の有名酒販店『いまでや』とコラボした商品で、「牡蠣に合う日本酒を造ってほしい」というリクエストに応える形で開発されました。
実際の造りにあたっては、通常は焼酎造りで用いられる白麹を使用することで、クエン酸を多く生成し、牡蠣に添えるレモンのようなシャープな酸味を感じる日本酒に仕上げています。
『いまでや』で発売するPB商品としては、先に発売が始まった『山和 yamawa for oyster』に引き続き、牡蠣(魚介)とのペアリングを狙ったプロダクトということになります。
食と酒のペアリングについては年々消費者の関心が高まっていますから、何にでも合わせやすい漠然としたオールラウンドの食中酒というより「この食材に合わせる!」といったスポット色の強いお酒の方が売り込みやすいのでしょうかね。
『富久長 白麹 シェルラバーズ』今田酒造本店こだわりの『八反草』を70%使用。
『富久長 白麹 シェルラバーズ』の裏ラベルはこちら
スペック表はこちら
原材料名 | 米(国産)、米こうじ(国産米) |
原料米 | 八反草(70%) ※残りの30%は記載ナシ |
酸度 | 3.2 |
アルコール度 | 13% |
やや低めのアルコール度に、極めて高い酸度が特徴ですね。
使用米の7割は今田酒造店の専売特許といえる『八反草』を使用しています。
さて飲んでみましょう!
グラスに口を近づけると、穏やかながらに青々しい香り。白ワインのソーヴィニョン・ブランみたいだなぁ。
青々しさの中にトロピカルフルーツらしいアロマもうっすらと感じられます。よく嗅いだらやっぱり日本酒っぽい香りなんですけどね。
口に含むと、キュッとした酸味を伴いながらくっきりとしたエッジィな甘みが広がります。やはり白麹の賜物でアタックから軽やかな酸味が感じられますね。
これって昔飲んだことのある味だよなー。キレートレモンかな?(笑)
ライトからミディアム程度のボディ感。かなり酸は強めですが全体のバランスは悪くなく、味の流れがいいですね。ミネラリーな白ワインを彷彿とさせます。
今回は単体でいただきましたが、確かに牡蠣と一緒に合わせたら面白そうかもしれません。
白身魚やタコのカルパッチョなんかも間違いないでしょう。ワインに近い味わいなので、どうしても和食よりも洋食を連想しますね。
というわけで、今回初めて『富久長 白麹 シェルラバーズ』を飲んでみました!
並べて飲んだわけではないのですが、他の酒販店でも購入できる『富久長 海風土(シーフード) 白麹 純米酒』とはどう違うのかなー?なんて思ったり。正直あまり差がないような気が…。
「私は『いまでや』ファンで『いまでや』でしかお金を落としたくないんですー。」という方でなければ、海風土もオススメです。
それではまた。
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