しーたかの日本酒アーカイブ

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三重県『早春(そうしゅん) おりがらみ 純米吟醸 無濾過生酒』2020年に新しく発売されたうすにごりのお酒。春酒として定着しないかなー。

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こんにちは、しーたか(@s_sakearchive)です。

今回は『早春(そうしゅん) おりがらみ 純米吟醸 無濾過生酒』をいただきました。

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三重県三重郡の早川酒造のお酒です。

生産量はわずか200石とのことですが、実際の生産量以上に存在感ありますよねー。

都内では『田光(たびか)』の方が通りがいいでしょうか。あの独特のふっくらした味わいも捨てがたい!のですが、今回は『早春』で(笑)

 

そうそう『早春』というと、毎年楽しみにしているお酒がありました。夏に出荷されるにごり酒『夏のブーリュ』ですね。

「夏ににごり酒?ハァ?」なんて声も聞こえてきそうですが、私は夏のにごり酒ってけっこういいなと思っているんですよ。

夏酒ってセオリーで言えば清涼感のあるすっきりした味わいを追求するわけじゃないですか?で、加水の量を増やした結果、水っぽい味わいになってしまうというのはよくある話です。実際に日本酒ファンの一部では「味が薄すぎる」という理由から夏酒を敬遠する向きもあるようです。

じゃあどうしたら味わいを薄っぺらくせずに夏でもすっきり飲めるようにするのか?酒蔵さんでは白麹を使ったり、低アル原酒にしたり、様々な手段で工夫されているのですが、個人的には「おり(濁り)」で旨味を補うのがシンプルで効果があり本質的なんじゃないかなーと思うんですよね。

若干脱線しましたが、夏酒としてリリースされるにごり酒の中でもトップクラスに美味しいなと思っていたのが『夏のブーリュ』です。『早春』の特徴的な風味を残しつつサラッと飲ませてくれるいいお酒なんですよー。

今年も首を長くして『夏のブーリュ』の発売を待っていたのですが、まさかの悲報。コロナウイルスの影響で2020年は発売中止とのことです…。

「せっかくなので他のおりがらみのお酒でも飲むか」といただいたのが、今回の『早春(そうしゅん) おりがらみ 純米吟醸 無濾過生酒』

2020年から新しく発売されたお酒だそうですね。おりがらみと言ってもおりの量はやや少なめに見えますね。3月製造とのことでちょっと遅めの春酒を意識しているのでしょうか?

『早春 おりがらみ 純米吟醸 無濾過生酒』メロンを中心にリンゴや柑橘がMIXした果実感。優美な旨みと長い余韻が特徴的です。

『早春 おりがらみ 純米吟醸』の裏ラベルはこちらf:id:sakearchive:20200529223825j:image
スペック表も貼っておきます。

原材料 米(国産)、米麹(国産米)
原料米

麹米 :神の穂
掛米 :日本晴

精米歩合 55%
アルコール分 15度

グラスに口を近づけると、メロンやバナナのような清涼感のある果実香。微かにリンゴっぽさもありますけどメロンの方が勝っている印象です。

口に含むと、ごく微量のガス感と、おりのヴェールに包まれた芳醇な甘みが膨らみます。やはりメロンやリンゴに柑橘系のミックスした果実っぽさが感じさせますね。

フレッシュながらにまろやかさもあって優しい。優美。ミルキーってほどでもありませんがおりの質感が心地よいですね。それでいて液体の芯はクリアで澄んでいる感じ。

アフターは小気味いい酸とすぅーっと伸びるような酒質が好印象。余韻は長めでゆっくりとフェードアウトしていきます。 

完全なにごり酒ではないので、ある程度予想していましたが『夏のブーリュ』と比べるとほとんど粘性はなくサラッとした質感ですかね。これはこれで美味いなぁ…。

 

そんなわけで今回いただいた『早春 おりがらみ 純米吟醸』、2020年だけでなく毎年出してほしい味わいでした。

『早春』のにごり系はパフォーマンス良好ですね。近いうちにまた別のお酒をいただいてみようと思います。

それではまた。

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