こんにちは、しーたか(@s_sakearchive)です。
今回は『村祐 常磐ラベル 亀口取り 純米大吟醸 無濾過生原酒』をいただきました。
新潟県新潟市の村祐酒造のお酒です。
ブームが過ぎた現在でも淡麗辛口の酒がまだまだ人気のある新潟県。そのなかにあって和三盆のような透明感のある甘さを志向する個性派のお酒『村祐』をいただきます。
村祐酒造の蔵元さんの話はよく耳にしますけど、非常に変わった方だそうですね。新潟県の一大イベント「にいがた酒の陣」に出展していない時点で何となく察するものがあります(笑)酒蔵に見学に行ったある知人の話によれば、酒造りの話はほとんどせず趣味の車の話をして終わったそうな。お会いしたことは一度もないのに一匹狼、マイペース、そんなイメージばかりが膨らんでいきます…!やっぱり造っている方の人柄は酒の味にも表れるんでしょうか?
今回『村祐』を購入したのはFC2の人気日本酒ブロガー・まるめちさんの記事を拝見して「えっそうなの!?」と引っ掛かるものを感じたためです。まるめちさんの記事だけでなくTwitter界隈でも目にしましたけど、えっ何?最近の『村祐』って酸っぱいんですか??
『村祐』といったら深い甘みが特徴のお酒で、酸味が先行するイメージは全くといっていいほどありませんでした。しかもバランスが崩れているかもしれないほどってどれだけ急に路線変更したの?
どうにも気になっていたところ、酒屋さんでたまたま『村祐 常磐ラベル 亀口取り 純米大吟醸 無濾過生原酒』を発見し購入した次第です。
『村祐』の亀口取りは春頃に出荷される季節限定商品ですね。例年だと比較的早々に店頭から消える人気商品なのですが、今年(2020年)はコロナの影響もあるのか夏場になっても棚に残っているお店もあるようです。
醪に圧力を加えず上槽し、亀口から滴り落ちる酒を瓶詰めした手間隙のかかったお酒です。『村祐』の酸味が強くなったという噂ははたして本当なのか、楽しみににいただくことにします。
『村祐 常磐ラベル 亀口取り 純米大吟醸 無濾過生原酒』破滅的な酸味に身を焦がしたい、という方にはオススメ!以前の『村祐』のイメージで飲むとひっくり返りそうになりますね(笑)
『村祐 常磐ラベル 亀口取り 純米大吟醸 無濾過生原酒』の裏ラベルはこちら
スペック表も貼っておきます。
原材料 | 米(国産)、米麹(国産米) |
アルコール分 | 16度 |
それではいただいてみましょう。
グラスに口を近づけると、グレープフルーツや甘めのシロップのような香り。なんかすでに酸味を感じるような(笑)はっきりと柑橘系のフレーバーにミントを添えたような清涼感がありますね。
口に含むと、一瞬のラムネやシロップ的な甘さ、直後に迸るような強い酸味!ジュゥースゥィーッ!(笑)
うわーこれは思っていた以上ですわ。パイナップルとグレープフルーツの合いの子のような酸味が口の中を駆け巡るようです。
以前の『村祐』の蠱惑的な深い甘みは鳴りを潜め、酸味の方が勝っている印象です。これは誰が飲んでも酸っぱいと思うんじゃないか?酸が強すぎてエグみも感じます。おい、どこに行ったよ、和三盆…。
正直なところあまり飲む気がしなくて2週間以上放置したのですが、これが意外に正解だったようで、開栓直後と比べると大分よくなりましたね。依然として酸味は強いもののエグみが控えめになってちょっと綺麗になった感じ。
開けたてと比較するとぜんぜんイケる。もちろん私の舌が慣れただけという説もありますけどね(笑)うーん、これはアレだなー「1杯目はヘンな味、2杯目はヤミツキになり、3杯目は中毒になる」という神座(ラーメン屋)的なポジションを狙っているのだろうか…?
そんなわけで今回いただいた『村祐 常磐ラベル 亀口取り 純米大吟醸 無濾過生原酒』、以前から『村祐』を知っている人だと驚愕間違いなし!柑橘系の激しい酸味が溢れるお酒でした。
これは間違いなく狙って酒質の転換を進めているんだろうなーというお味ですよ…!おそらくこれから発展していく途上(これで完成だったらちょっと困る笑)なのでしょうね。開栓2週間後に感じた強い酸味とエレガンスの融合したスタイルにおぼろげながら村祐の未来を見た気がします、多分(笑)
令和2酒造年度になったらまた飲んでみたいです。
それではまた。
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