こんにちは、しーたかです。
今回は栃木県の超人気銘柄のご紹介。
それがコチラ『仙禽 ナチュール ドゥ』です。株式会社せんきんのお酒ですね。
幾何学的なラベルがかっこいい一本。『仙禽 ナチュール』の第2弾ですね。
『仙禽 ナチュール』は第5弾まで続くシリーズ。ラベルは「折り鶴」をイメージしたものだそうです。第1弾から第5弾へと続く過程で徐々に折り鶴が完成していくという趣向なんだとか。
今回の購入場所は神奈川県横浜市南区にある鈴木屋酒店。横浜の繁華街からは少し外れたところにあるお店ですね。とはいえ、この近辺にはあの君嶋屋の本店もありますし、実はなかなか侮れない日本酒のホットスポットだったりします。
鈴木屋酒店へは、特に目当ての酒があるというわけでもなく、なんとなく立ち寄りショーケースを眺めていたところ、お店の方に『仙禽』を強く薦められました。「それじゃあ買ってみるか」ということで購入。元々気にはなっていましたので、背中を押された格好になりましたね。
『仙禽 ナチュール ドゥ』上品な甘み、仙禽らしい不思議な酸味がクセになる美酒です。
裏ラベルはこちらです。
スペック表も載せておきます。
原材料名 | 米(国産)、米こうじ(国産米) |
原料米 | ドメーヌさくら 亀ノ尾(栃木県さくら市産) |
精米歩合 | 90% |
アルコール度数 | 14度 |
裏ラベルのコメントと言い、スペックと言い、酒造りに対しての哲学を強く感じますね~。
酒造りだけでなく、自社で原料米を生産するドメーヌスタイルを採用。しかも原料米を栽培する田んぼは、仕込み水で使用する蔵の地下水と同じ鬼怒川水系の水脈上にあるものだけに限定するという「そこまでするのか…!」と唸らせるこだわりっぷりです。
『亀ノ尾』のポテンシャルを最大限に引き出すために、あえてお米は白く磨かずにとどめ、酵母無添加の生酛造りでテロワールの表現にチャレンジします。
『仙禽 ナチュール』の根底にある思想は消費者として非常に好感がもてますね。
私が以前飲んだお酒の中では『ソガ・ペール・エ・フィス』のル・サケ・ナチュレルと近いものを感じます。
それではいただきましょう!
グラスに口を近づけると杏、パイナップル、ごく微量にピーチの香りを感じます。
それとなんでしょうね~新政にも感じられる低アル系きもとっぽい独特のフレーバーもあります。
あのナヨッとした頼りなげな香りは何て表現したらいいのやらちょっとわかりません…(笑)
口に含むと、ソフトでたゆんとした甘みと柑橘を連想させる酸味が渾然一体となって口の中で膨らみます。
甘酸っぱくも上品で洗練された味わいに思わず「おー」と声を上げてしまいます。
この『仙禽』の独特の酸味は面白いですね~!蜜柑やオレンジを噛んだような酸味と、乳酸由来の酸味がミックスしたような不思議な感覚。
楽器で例えるなら、オーボエの奏でる独特の美しい音色のようです。これが精米歩合90%なんてちょっと信じられませんよ。
というわけで『仙禽 ナチュール ドゥ』を美味しくいただきました!まだ飲んでない方はこの唯一無二の世界観を一度体験してみるべきですね。
それではまた。
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