こんにちは、しーたか(@s_sakearchive)です。
今回は『いづみ橋 活性純米にごり酒 微発泡』をいただきました。
神奈川県海老名市の泉橋酒造のお酒です。
泉橋酒造といえば「酒造りは米作り」からをモットーに栽培から醸造まで一貫して行う神奈川の重鎮。地に足のついた経営方針は、酒の味にも表れるんですかね。米の旨みを存分に感じられるしっかりとした味わいのお酒が多い印象です。フィロソフィーとテイストががっちり噛み合っているのは酒蔵にとって大きな武器でしょう。
さて、今回いただく『いづみ橋 活性純米にごり酒 微発泡』は、冬の季節に発売される新酒のお酒。ラベルに描かれているのは、雪だるまととんぼの越冬卵。夏になればヤゴになり、秋になれば赤とんぼへと成長する。自然の営みやサイクルを映すデザインは、神奈川地酒ファンにとって、泉橋酒造から届く四季の便りそのものなのです。
『いづみ橋 活性純米にごり酒 微発泡』新酒の美味しさを存分に堪能できる仕上がり。メロンやグレープフルーツのようなジューシーさが滓と絡んで舌の上で弾けます。
『いづみ橋 活性純米にごり酒 微発泡』の裏ラベルはこちら
スペック表も貼っておきます。
原材料 | 米(国産)、米麹(国産米) |
原料米 | 神奈川県海老名市産 山田錦 100% |
精米歩合 | 70% |
アルコール分 | 15度 |
それではいただいてみましょう。
ラベルには「微発泡」とありますが、そこそこ元気がいいです。
グラスに口を近づけると、皮に近いメロンにセメダイン、乳酸飲料のような爽やかな香りが感じられます。新酒。
口に含むと、チリチリとしたガス感とともにメロンやグレープフルーツのような甘みと酸味が膨らみます。ミルキーな滓を照らすようなクリアーで明るいテイストがいい感じ!
比較的穏やかで米の旨みも感じられる中で、『いづみ橋』ブランドとしては異質なまでのジューシーさが際立ちます。火入れの『いづみ橋』しか知らない人は戸惑いそう。しかし180度真逆な味わいというわけでもなく、これもアリだなと好感の持てる酒質の範疇でしょう。
後味は軽快な酸味とスカッとドライなキレが特徴的。アルコール分も15度なのでそれほどキツくありません。気が付いたら杯が止まらなくなっているやつですねー。
というわけで今回いただいた『いづみ橋 活性純米にごり酒 微発泡』、個人的には結構気に入りました。『いづみ橋』らしさの表現よりも新酒の良さをはっきりと打ち出した1本ですね。
新酒のにごり酒・三大巨頭の『而今』や『仙禽』『廣戸川』の陰に隠れていますが、割りとマス受けするタイプだと思います。
水戸部酒造の『山形正宗 純米吟醸 酒未来』もそうですが「オタク、こんな酒も造れるんですか!」的なギャップがいい方向に働いている感じ、共感してくれる方はいらっしゃるだろうか?(笑)
それではまた。
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