こんにちは、しーたか(@s_sakearchive)です。
今回は『松みどり 純米吟醸 秋あがり』をいただきました。
神奈川県足柄上郡の中沢酒造のお酒です。
なんだか五・七・五調で語呂がいい『松みどり』の秋酒がやってきました。
春先に搾ったお酒を低温で6ヶ月寝かせたお酒です。出荷時期は毎年9月上旬でしょうか。以前『若手の夜明け』か何かのイベントで耳にしましたが、蔵元さん的にはあまり早い時期に秋酒をリリースしたくないそうですね。
酒販店や量販店の棚をいち早く確保するために、8月の中旬から下旬の猛暑ド真ん中のタイミングで秋酒を出荷する酒蔵も多い中で、中沢酒造の判断にはシンパシーを感じずにはいられません。早く出したもの勝ちみたいな今の状況って健全じゃないでしょうよ。
『松みどり 純米吟醸 秋あがり』冷酒もいいが、ぬる燗ぐらいまで温めると持ち味がしっかり出る印象。追熟も視野に入るポテンシャルの高さも◎
『松みどり 純米吟醸 秋あがり』の裏ラベルはこちら
スペック表も貼っておきます。
原材料 | 米(国産)、米麹(国産米) |
原料米 | 長野県産 美山錦 100% |
精米歩合 | 55% |
アルコール分 | 16度以上17度未満 |
それではいただいてみましょう。
グラスに口を近づけると、バナナや熟した和梨のような控えめな果実の香りが漂います。若干セメダイン様のニュアンスも混じりますが、個人的にはむしろ好ましく感じますね。
口に含むと、みずみずしくまろやかな甘旨みが膨らむ──あーやっぱり熟した和梨感がありますね。ほんのりジューシー、余韻が非常に爽やか。
冷酒もけっこういけますね、と思いましたが、これは燗の方が断然ウマイですね。冷えた状態では控えめだったほっくりした旨みが前面に出てきます。温度的にはぬる燗がベスト。オレンジや杏子がかったジューシーさの名残りも感じられます。君を冷蔵庫に入れておくのはもったいない。
開栓後、1ヶ月ほど常温でほったらかしにしてみました。バナナや黒糖っぽさがじわじわと出てきます。うん、やはり穏やかで旨い。もっと寝かせてから飲んでも面白そうですね。
翌年もタイミングが合えばまた購入したい1本です。神奈川県民ならマストで買いなさい。実力のある蔵の秋酒は、五臓六腑に染み渡ります。
それではまた。
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