こんにちは、しーたか(@s_sakearchive)です。
今回は『SAKAEMASU(榮万寿) 55 2020 4th VINTAGE 群馬県邑楽郡明和町産』をいただきました。
群馬県館林市の清水屋酒造のお酒です。
名前はちょくちょく聞きますが、時々、栃木の『朝日榮』と混同しそうになる程度にはこの銘柄のことをよく知りません(笑)よくみたらコルク栓のワインボトルなんですね。ゆえに定番の4合瓶(720ml)ではなく、容量は750mlとなっております。
清水屋酒造のHPを確認すると
熟成による品質の向上と日本酒のVINTAGE(熟成酒)のスタンダード化の意味でもワインボトルを使用いたしました。
とのことで、実際に販売されている商品も1~10年程度の熟成を経たお酒が多いようです。コルクを使用することで、コルクの長さの分だけ密閉性が高まるという利点に触れいている点は、アプローチこそ違うものの、近年容量を740mlに変更した『新政 No.6』と着眼点が同じですね。
『SAKAEMASU 55 2020 4th VINTAGE 群馬県邑楽郡明和町産』とろみのある複雑な甘み旨みは、たしかに熟成向き!開栓後の味の変化が楽しいお酒です。
『SAKAEMASU 55 2020 4th VINTAGE 群馬県邑楽郡明和町産』の裏ラベルはこちら
スペック表も貼っておきます。
原材料 | 米、米麹、乳酸、酵母 |
原料米 | 群馬県邑楽郡明和町産 五百万石 100% |
見掛精米歩合 | 55% |
アルコール分 | 16度 |
それではいただいてみましょう。
グラスに口を近づけると、ハーブの青々しさと水飴が交差するような香りが広がります。
口に含むと、ハーブやベルガモットの香りとともに、やや粘度のある甘旨みが膨らみます。
淡い蜂蜜やレモンのような甘みに渋味や苦味が割って入り込む複雑な味わいですね。そして味の幅もある。要素を切り取れば、『王祿』っぽいかも?とも思うものの、『王祿』ほどソリッドさというかインテンシティーは感じられません。あくまでどっちが良い・悪いではなく、方向性の違い。登る山が違うだけですね。
このお酒が本領を発揮するのは開栓後。時間が経過することで、どんどん丸みのある深い味わいに変化していきます。
『SAKAEMASU』はおそらく初めて飲みましたが、刺すべきターゲット層をきっちり絞り込んだ、明瞭な個性が光るお酒ですね。いい意味でボトルごとのブレを楽しめそう。
2010年から自社での醸造を再開したばかりとのことなので、これからいくつも素晴らしいヴィンテージが生まれるのでしょう。次回は数年熟成済みのボトルを購入してみたいです。
それではまた。
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