こんにちは、しーたか(@s_sakearchive)です。
今回は『大倉 夏うらら 純米生酒』をいただきました。
奈良県香芝市の大倉本家のお酒です。
『大倉』といえばメインの山廃造りに代表されるように濃醇な酒質がウリの銘柄ですね。さぞかし硬派な酒蔵なのかと思いきや、ビキニの姉さんのラベルを採用するお茶目さもあるのは意外な気がします(笑)
ところでこの『大倉』、生産量は少ないため地域によって買いやすい買いにくいがはっきり分かれると思います。私の住んでいる関東圏では有名な酒販店が取り扱っていることもあり、比較的ちょくちょく見かけますね。いやちょくちょくなんてもんじゃないかも?日本酒をメインに扱っている飲食店に行くとかなりの確率で遭遇します。
なんでしょっちゅう飲食店でみかけるかというと、きちんと食中向きですし全体的にリーズナブルなお酒が多いんですよね。通も納得(?)の本格的な味わいで価格も安いと来たらお店で置かない理由ないですもん。
今回いただく『大倉 夏うらら 純米生酒』も、1升瓶で2300円(税抜)。めちゃ安いー!これも去年何度飲んだかわからないぐらい外飲みでいただきましたねー。
『大倉』でよくある原酒のお酒とは違って加水調整している商品ですが、アルコール分は16度とそれなりの飲みごたえが期待できるスペックです。
『大倉 夏うらら 純米生酒』夏仕様でも大倉らしいしっかりした味わいをキープ。相変わらず素晴らしいコスパのお酒ですね〜。
『大倉 夏うらら 純米生酒』の裏ラベルはこちら
スペック表も貼っておきます。
原材料 | 米(国産)、米麹(国産米) |
原料米 | 長野県産 ひとごこち 100% |
精米歩合 | 70% |
日本酒度 | +1 |
酸度 | 2.2前後 |
酵母 | 協会701号酵母 |
アルコール分 | 16度 |
それではいただいてみましょう。
グラスに口を近づけると、熟す前のバナナや麹のような香りがします。ちょっぴり青々しいニュアンスも感じられますね。
口に含むと、芯に食い込んでいくような重心の低い旨みが膨らみます。やはり夏酒の中でも濃醇めですね。と言っても一定の柔らかさもあり、ラウドすぎない味わいの塩梅がいい感じです。
一方でトロピカルさや清涼感もあってけっこう取っつきやすい味わいに仕上がっているんですよね。乳酸っぽいじわじわした酸味とドライさは『大倉』らしくて好感が持てます。
味は太いしそこそこ複雑だけどちょっぴりトロピカルでたしかに夏感はあるんだよなー。
濃醇系の夏酒といえば石川県の『ゆうほ(遊穂)のあか』もけっこう好きですが、今回の『大倉』の方がより万人受けしそうな気がします。
そんなわけで今回いただいた『大倉 夏うらら 純米生酒』、香り穏やかで濃醇な中にもパイナップルのような酸味や涼しげなニュアンスが感じられる1本でした。
ちなみに「キンッと冷やして一献」とは書いてあるものの、当然(?)お燗をつけてもウマイのがいいんですよね。
夏酒だからといって奇抜な方向に行ってないんですよ。『大倉』としての立ち位置をキープしつつ、半歩夏寄りに踏み出した味わいだからこそ安心して買えるし飲めるんだろうなぁと思います。
価格とクオリティーの両面で満足感の高いお酒でした。