しーたかの日本酒アーカイブ

日本酒の魅力について、もっと語りたくなったからブログを始めたんだ

山口県『東洋美人 ippo 直汲み生 』透明感と健やかな果実味がキャッチーな逸品

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こんにちは、しーたかです。

今回は当ブログ初となる山口県の日本酒を紹介します。

本日の1本は『東洋美人 ippo 直汲み生』です。山口県の澄川酒造場さんのお酒ですね。f:id:sakearchive:20170117164304j:image今回は横浜・桜木町駅から徒歩2分の寿司処かぐらさんでいただきました。こちらのお店はお寿司屋さんでありながら、日本酒の品揃えが良く、常時60種類以上の日本酒を扱っています。プレミア銘柄に強く、十四代、田酒、而今といった人気酒がいつ行っても飲むことができるのが最大のウリでしょうか。

で、今回は数ある品揃えの中から『東洋美人』をセレクト!芳醇で透明感のある味わいで、けっこう好きな銘柄なのですが、人気の高さ故か、なかなか外で飲む機会がありません。最近じゃ日露首脳会談の晩餐でプーチン氏も飲んだといいますし、やっぱり凄い酒なんだよね。

東洋美人【原点】からの【一歩】 力強く、しかし優雅に歩み始める

年々、評価を高める『東洋美人』ですが、ここまで至るまでに大変な苦難を乗り越えています。

苦難というのは、まだ記憶に新しい2013年の山口・島根の記録的な大豪雨です。豪雨により近くの川が氾濫し、酒蔵・自宅の1階が泥水に浸かるという甚大な被害を受けました。幸いにしてご家族や酒蔵の関係者に全員無事でしたが、被害状況を見たときの心境は如何ばかりでしょうか…。

食と酒のジャーナリストである山同敦子氏の著書『日本酒ドラマチック 進化と熱狂の時代』で詳しく記述されていますので、気になる方は一読をオススメします。

同業他社や多くの方の協力もあり、復興を果たした澄川酒造場。復興最初にリリースした『東洋美人 原点』シリーズに続いて発売されたのが、この『東洋美人 ippo』シリーズです。f:id:sakearchive:20170122155828j:plain『原点からの一歩』という想いのこもったネーミングは、未来に向かって力強く歩みはじめる、そんなメッセージを感じさせます。

ではそろそろ飲んでみますか。

グラスを口に近づけると、外連味のない真っ直ぐな吟醸香、桃やメロンを連想します。

誘われるようにして口にすると、透明感のある綺麗な甘みがパッと広がります。伸びやかな酒質の中にもブドウのような凝縮感もありますね。焦点の定まった果実味とでも言い換えられるかもしれません。

果実のような甘みはパッと広がって、パッとキレていきます。後味のほんのりした甘苦さがクセになりますね。

『東洋美人 ippo 直汲み生 』いやーなかなか美味しく飲ませていただきました!フルーティーな酒が好きだという方には自信をもってオススメできますね。

プーチン効果なのか、もともとの人気なのかはわかりませんが、『東洋美人』は全体的になかなか手に入りにくいのが玉に瑕(きず)…。まぁこれだけわかりやすくウマければ人気が集まるのもしょうがないのかな。

それではまた。

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